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丸ノ内線「西新宿駅」、都営大江戸線「西新宿五丁目」駅周辺が大変貌。新宿副都心エリアが西に拡大!?

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2021/10/24 配信

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2021年12月着工予定。道を挟んだ北側には同じ三井ブランドのザ・パークハウス西新宿タワー60が建つ(出典:三井不動産レジデンシャル)

東京都新宿区を走る青梅街道に面したエリアで、住友不動産による(仮称)住友不動産西新宿5丁目プロジェクトが進行している西新宿五丁目。ここから十二社通りを少し南下した場所で、三井不動産レジデンシャルが参加組合員として参画する「西新宿五丁目中央南地区第一種市街地再開発事業」が動き始めている。

低層棟に子育て支援施設が入る
ミクストユース型のタワーマンション

メインの建物は地上40階、地下1階、高さ約160mの免震構造(中間免震)によるタワーマンションで470戸の住居を整備。さらに敷地内の十二社通り側に商業・業務・子育て支援施設が入る地上4階の施設棟を設けることで、定住人口増を図ると共に安心して子育てができる環境を整えるという。

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十二社通り側に低層棟を配置し、ゆったりした街並みを形成。さまざま店舗が入ることで賑わいが生まれることが期待される(出典:三井不動産レジデンシャル)
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北側に新宿区淀橋けやきばし公園が隣接するほか、その北側にはザ・パークハウス西新宿タワー60の公開空地として公園が整備(出典:三井不動産レジデンシャル)

敷地内は地域に開かれたオープンスペースとして広場や歩道状空地を整備し、災害時の避難スペースや緊急車両の進入経路を確保。建物内には災害時の一時滞在スペースを設定し、食料などの備蓄も行うことで地域の防災性向上を図る。

高層ビルやタワーマンションで
景観が激変している西新宿五丁目

計画地を含む西新宿五丁目は細く入り組んだ街路に老朽化した木造住宅が密集し、災害に対して脆弱な市街地として認識されていた。また新宿副都心に隣接する利便性の高い立地であるにもかかわらず、土地の有効利用が十分にされていないという課題もあった。さらに十二社通りは、かつては個人商店で賑わう地域のメインストリートだったが、建物の老朽化や土地利用の転換が進み、近年は寂しい印象も拭えなかった。

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計画地は新宿駅より西約1.2km。西新宿駅、都庁前駅、西新宿五丁目駅、中野坂上駅に囲まれたエリア内であることがわかる(出典:三井不動産レジデンシャル)

そうした背景から新宿区が主体となって西新宿五丁目の大規模な区画整理事業が立ち上げられた。十二社通りと神田川に囲まれた北側エリアを西新宿五丁目北地区、西新宿五丁目中央北地区、西新宿五丁目中央南地区の3つに分け、再開発プロジェクトが進められることになった。

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十二社通りから計画地を見たところ。既存建物を解体している最中で、右奥に建つのがザ・パークハウス西新宿タワー60
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計画地の北西から見たところ。ブルーのネットが掛けられているのは解体中の既存建物で、その背後にあるのがコンシェリア西新宿タワーズ・ウエスト

このうち西新宿五丁目中央北地区は、2017年に地上60階、高さ約199mのタワーマンション、ザ・パークハウス西新宿タワー60が竣工。西新宿五丁目北地区は前述した(仮称)住友不動産西新宿5丁目プロジェクトとして、高さ約158mと同約131mのツインタワーを中心とした複合施設が誕生する予定だ。そして、西新宿五丁目中央南地区で「西新宿五丁目中央南地区第一種市街地再開発事業」が行われている。

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2022年に竣工予定の(仮称)住友不動産西新宿5丁目プロジェクト。青梅街道の北側から見たところで、左奥に建つのがザ・パークハウス西新宿タワー60

計画地の十二社通りを挟んだ東側には、地上44階、高さ約159mのタワーマンション、コンシェリア西新宿タワーズ・ウエストが建っており、周辺は高層ビルやタワーマンションが立ち並ぶことで街のイメージが急速に変わりつつある。まさに新宿副都心のエリアが西側へ拡大していると表現してもいいくらい街の様子は激変しているのだ。

再開発で住みたい街へ変わった
北新宿・西新宿エリア

もともと新宿区は1947年に淀橋区、四谷区、牛込区の3つが合併して誕生。現在の西新宿5丁目は1970年までは新宿区淀橋という地名だった。以前は区の名前にもなっていた淀橋とは、計画地から徒歩5分ほどの神田川に架かる青梅街道上の橋を指す。

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神田川の上を通る青梅街道が淀橋。名前の由来は諸説あり、川の流れがよどんで見えた徳川家光が名付けたという説もある

1965年まで現在の新宿副都心の場所にあった淀橋浄水場の名前もこの橋が由来で、今では全国展開している家電量販店のヨドバシカメラの屋号は、この橋の近くで創業したことから名付けられた。

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淀橋の北側から新宿方面を見たところ。右奥の工事中の建物が(仮称)住友不動産西新宿5丁目プロジェクト

この橋の下を流れる神田川が新宿区と中野区の境界になっており、まずはここから新宿寄りの青梅街道の北側(北新宿二丁目)に再開発の波が訪れた。2008年に高層ビルの新宿フロントタワーとタワーマンションのザ・パークハウス新宿タワーが誕生し、青梅街道沿いのエリアが急速に発展していった。

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新宿フロントタワー内にあるもとまちユニオン。横浜で創業した高級スーパーができたことで、周辺エリアは住みたい街へと変貌を遂げた
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新宿区柏木という昔の住所表記が残る西新宿八丁目の古いアパート。周囲は建て替えが進んでいるため、まもなく見られなくなるだろう

しかし、すぐ近くの西新宿八丁目には現在でも半世紀前に立てられた古いアパートや戸建住宅が密集しているエリアがあり、新しさと懐かしさが同居しているのが西新宿エリアの特徴になっている。

周囲の超高層ビル群と共に
新宿副都心のスカイラインを形成

「西新宿五丁目中央南地区第一種市街地再開発事業」に話を戻すと、将来的には新宿副都心の拡張エリアとして発展していくことは間違いないだろう。実は丸ノ内線西新宿駅、大江戸線都庁前駅、大江戸線西新宿五丁目駅、丸ノ内線と大江戸線の中野坂上駅という4つの駅で囲んだエリアのちょうど真ん中くらいに位置し、利便性も申し分ない。

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十二社通りの東側に広がる新宿中央公園。新宿副都心計画の一部として1968年に開園した公園で、新宿区立公園の中では最も広い
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新宿中央公園に隣接する熊野神社。別名十二社と呼ばれたことから付近の町名になり、計画地の東側を通る十二社通りの名称も熊野神社に由来する

一方で新宿中央公園にも近いため気軽に緑に触れることができ、春になると神田川沿いには見事な桜が咲き誇る。さまざまな要素がバランスよくそろうため、これまでは穴場としてのイメージが強かったが、これからは西新宿の超高層ビル群の西部に位置する街として認識されるに違いない。

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淀橋から神田川の北方面を見たところ。桜の穴場として知られ、人が集まる以前の目黒川(中目黒)のような雰囲気が感じられる

住みやすい街でありながら、超高層ビル群によるスカイライン(遠景)が拝めるのは、このエリアならではの魅力になるだろう。あわせて周囲の住宅地としての価値向上も期待でき、どのように街が変化していくのか興味深く見守っていきたいところだ。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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