2016年に高架下の再開発が完了
話題の店舗が軒を連ねる人気スポットに
中目黒駅といえば、23区内でも屈指の人気駅、東京都目黒区にあり、東急東横線と東京メトロ日比谷線が乗り入れる駅である。
東横線の電車は座席指定列車の「S-TRAIN」以外すべてが停車し、同駅は日比谷線の終着駅としても知られる。2020年の乗降客数は東横線が1日平均8万534人と、同線の渋谷駅、横浜駅に次いで多い。山手通りと駒沢通りが交差する地点にあることから車の便もいい。

中目黒駅周辺は「なかめ」の愛称で親しまれ、近くには目黒区役所があるなど行政の中心地域。山手通りに沿って流れる目黒川には桜並木が整備されていて、桜の季節には近隣や遠方から多くの人が訪れる名所としてあまりにも有名だ。
川沿いにはカフェ、ファッション、雑貨などの店舗が多く、2019年には高級スタバの「スターバックスリザーブロースタリー東京」が日本初で出店。インスタ映えで有名なフルーツサンド店など、行列店は少なくない。

目黒銀座商店街や中目黒西銀座商店街といった商店街も広がっていて、平日・休日を問わずに日常的な買い物や飲食などで住民や来街者が利用している。山手通り沿いには大手芸能事務所が拠点を構えていることもあり、所属グループ・タレントのファンであろう若者の姿も目立つ。

近年は駅前を中心に再開発ラッシュが続いていて、公共施設が併設する「中目黒GT(ゲートタウン)」や「中目黒アトラスタワー」はエリアのランドマークとして存在感を発揮。オフィスや住宅の集積が高まっている。2016年には「中目黒高架下」が開業し、おしゃれな飲食店が軒を連ねている。

出典:ニュースリリースより
中目黒駅周辺の青葉台、上目黒といえば、緑の多い良質な低層住宅街が広がり、駒沢通や目黒通り沿いにも分譲・賃貸マンション・アパートは少なくない。さらに視点を広げると、東横線沿線自体が単身者・ファミリーから人気の住宅街として知られている。
中目黒駅周辺の開発が進むことで、広域における付加価値の向上が期待されるだろう。不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」の「住まいインデックス」によると、駅周辺の標準的な中古マンションの価格は直近の3年間で22.62%上昇していて、東京都の変動12.80%に比べると高めの水準。
こういった傾向は周辺エリアでも広がっていくかもしれない。
健美家編集部(協力:
(おしょうだにしげはる))
健美家編集部(協力:
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