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コレド日本橋に次ぐ新たな日本橋の名所となるか。東京・日本橋一丁目で大規模な再開発が進行中。

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2021/12/26 配信

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2025年度に
建物が竣工予定

コレド日本橋のすぐ裏手にあたる日本橋一丁目で、大規模な再開発事業が進んでいる。

再開発事業の正式名称は「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」だ。

再開発対象の敷地面積は約3ヘクタールで、A・B・Cの3街区に分けて開発が進められる。

日本橋再開発位置図
再開発の場所は箱根駅伝のゴール付近としてよく中継に映る日本橋のすぐ近くだ。
日本橋再開発のイメージ―パース
再開発建物のイメージパース。C街区は特に大きな建物となる。

※引用:東京都

C街区の建物は、地上52階・地下5階建ての構造で最高部の高さ約284m、延床面積が36万8,700㎡とかなり大きい。

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2021年12月時点における工事現場の様子。C街区の敷地は特に広い。

再開発建物の中には、商業施設・オフィス・カンファレンスルーム・ホテルなど、再開発の箱モノとしては多く見受けられるものに加えてサービスアパートメントも設けられる。

なお、ホテルフロアには、ヒルトンの最上級ラグジュアリーブランドである「ウォルド―フ・アストリア」が入ることが決定している。

ウォルド―フ・アストリアは世界中で32か所(2020年10月時点)に展開されているが、日本進出はこれが初めてだ。

建物の規模や話題性の大きさから考えて、東京の中でも一際目立つ建物となることは間違いないだろう。建物の建設工事は着工済で、竣工は2025年度の予定。

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2021年12月時点におけるA・B街区の様子。こちらも建物の周辺に囲いが立っている。

中心となって再開発を進めているのは、三井・野村の両デベロッパーだ。

再開発の主要な
コンセプト
は3つ

再開発のコンセプトとしては、以下の3点が掲げられている。

・国際競争力の強化に資する金融及びライフサイエンス拠点
・日本橋川沿いの連続的な水辺空間と歩行者基盤の整備
・防災対応力強化と環境負荷軽減

日本橋には、日本における金融市場の中心とも言うべき東京証券取引所がある。

しかし、東京を国際金融都市としてアピールする上では、プロモーションの機会不足が課題の1つだ。

プロモーションを推進する上では、大規模なカンファレンス施設が必要という考え方が建物の設計に反映されている。

そもそも東京都内には大規模なカンファレンス施設が少ない上に、東京駅周辺にエリアを絞ると、該当する施設が東京国際フォーラムなどに限られてしまう。

この課題を解決するために、店舗の上階にはカンファレンス施設やビジネス支援施設などが設けられる予定だ。

日本橋川沿いの水辺空間形成については、エリアの特性上、日本橋川沿いには大きなオフィスビルや商業施設が建っており、あまり開放的と言える状態ではない。

このため、川沿いに広場をつくったり、歩行者が通行しやすいよう整備したりすることで、賑わいの創出や観光需要の受け入れを図るとされている。

日本橋川沿いのイメージパース
交通機能と賑わいの創出を目指す設計となっている。

※引用:東京都

水辺空間の整備については、アフターコロナにおけるインバウンド需要の取り込みも狙ったコンセプトと言えるだろう。

防災対応力の強化については、災害時にも自立電源を用いた電力供給を可能とするほか、有事の際には帰宅困難者を受け入れるべく、一時滞在施設を整備する方針としている。

環境負荷の低減については、エネルギー効率の高い設備や建材を導入すること及び緑化面積の確保などが目標だ。

いずれのコンセプトも、日本橋という商業的及び産業的中心地とも言えるエリアに合ったものとなっており、解決を目指す課題が設定されている。

再開発建物が単なる人寄せのための商業施設・オフィスビルではないと言えるだろう。

オフィスフロアの面積も日本橋エリアでは最大級の広さとなっていることから、日本橋の新たなランドマークとなることが期待される。

東京都心の大きな再開発として、今後の推移に要注目だ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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