東急東横線「自由が丘駅」から徒歩10分!
目黒や渋谷へのアクセスも良い穴場の街
世田谷区に位置する、東急目黒線の「奥沢駅」。あまり知名度は高くないが、実は目黒線で目黒まで約10分、渋谷までも田園調布乗換で約20分と、都心へのアクセスが非常に良い穴場的な街である。
「奥沢駅」改札を出ると、小さな広場の横に奥沢区民センターや世田谷区立奥沢図書館が入る商業施設がある。しかしこれも低層ビルで、かつ、周辺にも大型商業施設や高層マンションなどは見当たらない。昔ながらの住宅や商店が軒を連ねる、非常に静かな住宅街だ。

このように駅周辺は決して賑やかとは言えないが、前述したとおり都心にも出やすいほか、駅前の自由通りを10分程歩けば、東急東横線・東急大井町線が乗り入れる「自由が丘駅」にアクセスすることができる。
この辺りまで来ればお洒落なカフェやレストラン、ブティックなどが多く点在しており、街の雰囲気も非常に賑やかだ。
賃貸住宅の相場を見ると、「自由が丘駅」がワンルーム9.4万円、1?K11.42万円なのに対して、「奥沢駅」はワンルーム7.17万円、1DK10.42万円(LIFULL HOME’S)と、比較的リーズナブルである)。
実は、住所は奥沢だが、マンション名で「自由が丘」を謳っている物件も少なくない。憧れの「自由が丘」に住みたいが、家賃的に手が出ない…という人にも「奥沢」はおすすめの駅といえるだろう。

南北をつなぐ連絡デッキは完成済み
今年度上期に駅ビル店舗も順次開業
ちなみに「奥沢駅」では、2023年3月に始まる「東急新横浜線」と「相鉄線新横浜線」の直通運転に向けて東急が行う目黒線各駅の8両編成化対応工事に合わせ、2018年から利便性向上に向けた各種改修工事が進められてきた。
東急のリリースによると、2022年2月26日に目黒線奥沢駅新駅舎(上り:目黒方面改札口側)および新駅舎と駅ビル(下り:日吉方面改札口側)を接続する連絡デッキの供用がスタート済み。
これまで改札の南北は線路を渡らないと行き来ができなかったが、今回の工事により連絡デッキで往来ができるようになった。



新たに登場した新駅舎・連絡デッキは、閑静で落ち着いた奥沢駅周辺の街中に散見される木々のイメージを取り込み、温かみのある空間となるよう設計しているとのこと。
これまでと同じく線路を挟んで南北にそれぞれ改札口を持ち、2棟に分かれている駅舎(新駅舎、駅ビル)は、1つの駅としての一体感、統一感やつながりが感じられるよう、内装や外部仕上げなど随所に同一の素材を採用しているという。
さらに2022年度上期には、駅ビルの店舗も順次開業する予定で、新たに飲食店(カフェ)も出店する予定ということ。奥沢駅前にはカフェなどもあまりないため、電車の待ち時間や待ち合わせ時間を過ごすのにとても便利な場所となりそうだ。
また、2022年3月12日の目黒線ダイヤ改正にあわせ、通過線および新たな上りホームの供用も開始。目黒線の朝ラッシュピーク前の一部急行列車の速達性向上と利便性向上を図るという。
新たな上りホームは、2022年4月上旬から順次開始される目黒線の8両編成化に向け、8両分の全乗降口にホームドアを設置するとともに、上屋をホーム全ての範囲に整備。安全性・利便性を確保するとしている。
長きに渡って愛されてきた「奥沢駅」。駅舎が新しく生まれ変わることで、「奥沢駅」の雰囲気も変わることだろう。これに伴い、周辺地域の活性化に拍車がかかることを期待したい。
健美家編集部(協力:
(さいとうかずみ))