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東京・有楽町駅前、あの東宝本社のビルが建て替え。新しいビルは2023年春頃開業予定

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2022/04/04 配信

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新たな建物のイメージパース。どこか昭和らしさを感じさせるもとの建物から、モダンな印象の建物に建て替えられる予定だ。

※引用:東宝株式会社

建築後50年の経過に
伴い建て替え

東京のJR有楽町駅及び東京メトロ日比谷駅の近くで、映画事業を営む東宝が「東宝ツインタワービル」の建て替え工事を進めている。

東宝ツインタワービルは1969年5月に開館したビルで、既に建築後50年以上が経過している。ビルの最上部に設置された屋上広告塔は東宝ビルのシンボルマークとして長年親しまれていた。

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富士電機の看板がついているのが元の東宝ツインタワービル。看板が巻き付いているように見える2つの屋上塔が「ツインタワー」の由来だ。

ツインタワーの由来は屋上にある2つの塔で、建物自体が2棟建っていたわけではない。

もとのビルは2019年12月末に閉館し、約90億円をかけて解体工事と新しいビルの建設工事が進んでいる状況だ。新しいビルは2023年春に開業する予定。

建て替え後のビルは地下2階・地上11階建てで、オフィス・店舗・駐車場として利用される。

もともと下層階には店舗・クリニックなどが入っていたほか、中層階には演劇など芸能関連の事務所、上層階にはダンスホールやレストランなどが設けられていた。

芸能に関連した拠点としての役割は新しいビルにも継承される予定で、東宝は「映画・演劇を中心とした上質なエンタテインメントの街”日比谷ブロードウェイ”の玄関口にふさわしいビルを目指す」と発表している。

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ビルの目前にある晴海通りは銀座・日比谷の目抜き通りで、冬の時期になるとクリスマスに合わせたライトアップなどが行われる。

実際のところ、映画演劇を生業とする東宝のお膝元とあって、周辺には映画・演劇に関連する施設が複数建っている。

東宝ツインタワービルの裏手には東京ミッドタウン日比谷が建っており、その中には「TOHOシネマズ」として11のスクリーンが入っている。

さらにその裏手には東京宝塚劇場が建っており、こちらは宝塚歌劇団の東京における活動拠点だ。

日本最大の都心部で進む再開発は
コロナの逆境を跳ね返せるか

近年、東京駅・有楽町駅・虎ノ門駅など皇居の東・南側では再開発が盛んだ。

東京駅の東側となる八重洲口では、オフィスビルとして日本一の高さとなる予定の「Torch Tower(トーチタワー)」や、「東京ミッドタウン八重洲」などの開発が進んでいる。

Torch Towerは2027年度に竣工予定で、東京ミッドタウン八重洲は2023年にグランドオープンの予定。

虎ノ門ではコロナによる逆境真っ只中の2020年6月に「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」が開業し、建物内には全部で59の飲食店・物販店がオープンした。

また、日比谷では2018年3月に東京ミッドタウン日比谷がオープンしている。

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昭和時代に建てられた建物も多かった日比谷では、東京ミッドタウン日比谷がオープンしたことで、だいぶ雰囲気が変わってきたと言えるだろう。

さらに、JR有楽町駅日比谷口を出てすぐのところに建っている、有楽町ビル及び新有楽町ビルを建て替えると三菱地所が発表した。

有楽町ビルは1966年、新有楽町ビルは1967年にそれぞれ竣工している。

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画像右手に写っているのが有楽町ビル。改札口の眼前とも言える場所に建っている。

どちらのビルも、東宝ツインタワービルと同様に竣工から既に50年以上が経過しており、防災・環境対策などの観点から建て替えることが妥当と三菱地所が判断したものだ。

具体的な建て替えスケジュールは2021年7月時点で未定だが、どちらも2023年を目途に閉館する予定とのこと。

具体的なことはまだ決まっていないが、とにかく好立地なだけに、新たな建物が完成すればそれなりのインパクトがあると考えてよいだろう。

一方、長引くコロナの影響で、特に平日における周辺の人出はかなり減っていると言って差し支えない。

再開発による街並みの刷新が、日本最大の都心とも言えるエリアでどこまで再活性化に貢献するか、日本の景気を占う意味でも要注目だ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

https://writing-portfolio.com/

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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