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東京スカイツリー周辺の線路高架化事業が進行中。「押上駅」周辺の活性化も?とうきょうスカイツリー駅も移設リニューアル予定。

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2022/06/11 配信

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踏切の除却によって
安全性と快適性を向上

墨田区は、東武鉄道と共にとうきょうスカイツリー駅周辺の線路高架化および、とうきょうスカイツリー駅の移設工事を進めている。

これは、東武伊勢崎線(とうきょうスカイツリーライン)のとうきょうスカイツリー駅から東へ約900mの区間について、現在は地上の線路となっているのを高架化するというもの。

高架化の対象区間は押上駅の北東側で曳舟駅の手前にまで及ぶ。

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とうきょうスカイツリー駅は浅草駅の次の駅なので、高架化の対象区間は浅草にも近い。

※引用:墨田区

この高架化工事によって押上駅の東側にある踏切(伊勢崎線第2号踏切)が除却され、押上駅周辺では南北の行き来がしやすくなる。

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除却対象となる押上駅近辺の踏切。桜橋通りという道路の中にあり、近くには四ツ目通りとの交差点がある。四ツ目通りは曳舟駅近辺から錦糸町・住吉など南側へ続く幹線道路だ。

押上駅から曳舟方面へ行く電車は、平日の朝方には1時間に8本、それ以外の時間帯には1時間に6本通っている。

押上駅では、どちらかというと東武伊勢崎線よりも都営浅草線に乗り入れている京成線の方が、電車の本数が多い。

都営浅草線・京成線の押上駅は地下にあり、曳舟方面へとつながっている京成線は踏切の下から地上に出てくる構造だ。京成線は踏切そのものにあまり関係がない。

しかし、除却される踏切は、通行量の多い朝方の通勤ラッシュ時は1時間のうち32分間降りている。

※参照:板橋区

朝の時間帯を除けば「開かずの踏切」というほどでもないが、墨田区は改良すべき踏切道(自動車ボトルネック踏切・歩行者ボトルネック踏切)と位置付けており、除却することが周辺の活性化に寄与するとしている。

周辺の活性化を意識した部分もあるのか、線路の高架化に伴ってとうきょうスカイツリー駅を移設し、駅舎がリニューアルされる予定だ。

新駅舎のパース
今年の2月に公開された、とうきょうスカイツリー駅・新駅舎のイメージ図。上に行くほど使用されるパネルが小さくなるように設計されており、視線が自然とスカイツリーに向くようになっている。

※引用:墨田区

なお、とうきょうスカイツリー駅の駅舎を移設する理由は、高架化に伴って仮駅舎の建設が必要だが、完工後も仮駅舎をそのまま利用する方が予算を抑制できるためだという。

押上駅周辺の
活性化が狙いか

とうきょうスカイツリーは2012年5月に開業しており、今年の5月で開業10周年を迎えた。

スカイツリーの足元には「東京ソラマチ」という駅直結の複合施設が整備されており、かなり大きな施設の中に多くの店舗が入っている。

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スカイツリーの足元にある東京ソラマチ。生活用品店や惣菜店なども多数入っており、単なる土産物屋の集まりという施設ではない。

しかしながら、歩いて15分程度の位置にある浅草ほどの人出があるわけでもない。

スカイツリーと東京ソラマチの開業がこの10年で地元に与えたインパクトは、当初期待されていたよりは弱いと言えそうにも思われる。

かなりミクロの視点になるが、スカイツリーの周辺である墨田区押上2丁目と3丁目の人口は、スカイツリーが開業した2012年4月時点で約7,700人だった。

2022年4月時点の統計を見ると、人口は約8,000人となっており、スカイツリーの開業から10年で周辺人口は増えているものの、増え幅はそこまで大きくない。

※参照:墨田区

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押上駅の周辺にはかなり多くのマンションが見受けられる。

もちろん、かなり狭い範囲の統計である上に、人口だけが市街地活性化の尺度というわけではない。

しかし、スカイツリーのブランド力と住宅街である周辺環境を鑑みれば、もう少し人が増えても良いように思われる。

ましてや、押上駅は日本橋・新橋という日本最大のビジネス街を通る都営浅草線の始発駅だ。新橋まで乗り換えなしで約20分と、ビジネス街へのアクセスは非常に良い。

西の浅草・南の錦糸町などと比較すると押上は地味な印象のあるエリアだが、交通利便性はかなり高いと言えるだろう。

線路の高架化以外には、高架下の有効活用など、都市開発に絡むような情報はまだ具体的なものがない。

しかし、高架化が周辺の活性化を意図したものであれば、今後そのような話が持ち上がることも期待できる。

押上近辺は、今後の期待も相まって、かなり楽しみなエリアと言えるだろう。

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取材・文:秦創平(はたそうへい)

https://writing-portfolio.com/

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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