歴史的建造物と最先端のオフィスビルが融合！
レトロモダンな雰囲気が魅力の「九段会館テラス」
1934年（昭和9年）に「軍人会館」として誕生し、1957年（昭和32年）より結婚式場・宴会場・ホールとして親しまれてきた「旧九段会館」。
この「旧九段会館」の建物を一部保存・復原しつつ建て替えを行った「九段会館テラス（KUDAN-KAIKAN TERRACE）」が、2022 年 10 月1日（土）に開業した。
場所は、東京メトロ半蔵門線・東?線、都営新宿線「九段下」の4番出口を出てすぐのところ。近くには日本武道館や靖国神社があり、都会の真ん中にありながら、自然を感じられる環境だ。
東急不動産と鹿島建設が手掛けた建物は、地上17階、地下3階建て。
「旧九段会館」創建当時の貴重な技術・素材を活かして保存・復原を行った保存部分と、国内オフィスビル初となるスマートガラスや IoT ソリューションなど最新テクノロジーを駆使した17階建てのオフィス部分がみごとに融合している。
9月8日発表のリリースによると、現代では入手や再現が困難な 90 年前の職人技と素材を駆使した「旧九段会館」を、建物北側と東側部分のL字状に保存。
保存部分と新築部分が一体となった“ここにしかないデザイン”を採用したとのことだ。
実際に足を運んでみると、エントランスには「旧九段会館」の趣がそのまま残されており、老舗ホテルを彷彿とさせる重厚なつくりとなっている。
正面玄関前には、緑豊かな「九段ひろば」を設置。その緑地デザインは、公益財団法人 都市緑化機構が主催する「第 32 回緑の環境プラン大賞」緑化大賞（シンボル・ガーデン部門）を受賞したという。
エントランスから建物の中に足を踏み入れると、優雅な玄関ホールと天井高７ｍの開放的なプラザが広がる。
こちらには創建当時から床や壁に用いられてきた大理石が活用されているほか、床や天井なども創建時の素材に近い風合いを残してつくられているそうだ。
クリニックモールや店舗を併設する
快適なオフィス環境を提供
施設内には「九段食堂 KUDAN-SHOKUDO for the Public Good」を併設する東急不動産の会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート九段下」と、創建当時の意匠を保存・復原した宴会場を含む「九段会館テラスコンファレンス&バンケット」、
オフィスワーカーの健康サポート や利便性を高めるクリニックモールや店舗など、様々な付帯施設を備えている。
フロア構成は、以下の通り。まだオープン前のテナントもあるが、今年11月にはすべて出そろう予定だ。
地下 1 階 Business Airport Cafe カフェ
1 階 タリーズコーヒー 九段会館テラス店 カフェ
1 階 ファミリーマート 九段会館テラス店 コンビニ
1 階 麻布笄軒 九段会館テラス店 ※11月開業予定（洋食）
5 階 VMG CAFE KUDAN- KAIKAN TERRACE ※11月開業予定（カフェ）
地下 1 階 たかしん薬局 九段会館テラス店 薬局
地下 1 階 九段下耳鼻咽喉科クリニック 耳鼻咽喉科
地下 1 階 九段下駅前歯科 歯科
地下 1 階 LS クリニック東京 内科・腎臓内科・泌尿器科・アレルギー科・健康診断・予防接種
歴史的建造物の良さを残しつつ、現代のニーズに合った形で生まれ変わった「九段会館テラス（KUDAN-KAIKAN TERRACE）」。新旧の魅力を併せ持つオフィスビルの見本のひとつとして、今後も注目を集めることだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
健美家編集部（協力：斎藤一美（さいとうかずみ））
■ 主な経歴
ファイナンシャル・プランナー（AFP）。
大手情報誌出版社にて金融情報誌のデスク業務やWEBメディアの立ち上げ・運営・メンバー育成業務などに携わった後、2007年にフリーの編集者・ライターとして独立。
現在は金融・不動産・保険分野を中心に、雑誌やWEBメディア、社内報などで執筆・編集を行うほか、金融初心者をターゲットとしたメディアアドバイス業務なども行っている。
