※引用:東京都
9月16日に
再開発組合設立認可
東京都練馬区の石神井公園駅前で市街地再開発の動きが出ている。石神井公園駅は東京の池袋と埼玉県入間市や秩父市などを繋ぐ西武池袋線の駅だ。
※引用:西武鉄道株式会社
石神井公園駅には通勤準急及と特急を除く電車が停車する。急行や快速などの電車は止まるうえに、池袋までは15分前後でアクセスできるため、都心勤めの人にとっては通勤利便性の高い駅だ。
駅から東へ約2km進めば環八通りにもアクセスできるため、駅周辺は車でのアクセスも良いエリアと言えるだろう。
再開発の動きが出ているのは、石神井公園駅の南口を出て西側・西口を出てすぐの所にある約0.6ヘクタールのエリアだ。
※引用:練馬区
ターミナルの隣にはエミオ石神井公園という駅直結の商業施設が建っており(建物の上階はマンション)、再開発エリアはその向かい側に当たる。
現在は「パークロード石神井公園」という駅前商店街の一部で、雑居ビルが立ち並んでおり、各ビルの中には飲食店・薬局・学習塾など様々な店舗や施設が入っている。
石神井公園駅前は東京都心に近いこともあり、決して人通りの少ないエリアではない。
それでも再開発の対象となった理由は、商店街の活性化と駅前の顔づくりを進めるためだ。
石神井公園駅周辺の街づくりは2002年頃から構想されてきたものであり、西武線の高架化による踏切の解消や駅前広場の整備など、これまでに複数の街づくり事業が進められてきた。
今回の再開発は以前から進められてきた街づくり構想の1つだ。また、商店街の利用客はそのほとんどが地元住民であり、少子高齢化が進むとその傾向はより強くなると予測されている。
商店街の利便性を高めることが、地元住民の生活利便性に寄与するという考えのもと、商店街の一部が再開発対象となった次第だ。
再開発の進捗としては、事業協力者が野村不動産と前田建設工業、コンサルタントにアール・アイ・エーがそれぞれ選出されており、今年の9月に再開発組合の設立が認可された。
2棟の建物が
2027年3月に竣工予定
再開発建物の概要は既に判明しており、2棟の建物が建設されることが分かっている。
建物はそれぞれゲタ履きのマンションであり、高い方の建物は地上26階・地下2階建て、低い方の建物は地上9階建ての予定だ。双方の建物とも下層部の2階が商業施設となる。
※引用:東京都
なお、建設工事は2024年4月に着工し2027年3月に竣工の予定。建物の竣工は今から約5年後であり、そう遠い未来ではない。
ちなみに、練馬区は東京都の中でも地盤の強いエリアであり、東京都が発表している「地震に関する地域危険度測定調査」でも、練馬区は建物倒壊の危険が比較的小さいエリアと評価されている。
※引用:東京都
地震による災害リスクの小さいエリアで物件を探したいのであれば特に、練馬区の中にある石神井公園エリアで物件を探してみるのも良いのではないだろうか。
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取材・文:
(はたそうへい)