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中央線屈指の人気エリア「高円寺」の魅力

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2022/10/20 配信

東京駅、新宿駅と多摩地区のベッドタウンをつなぐJR中央線沿線には、中野、吉祥寺、阿佐ヶ谷といった全国的にも知名度の高い人気駅が連なる。近年、これらのエリアと肩を並べる人気を誇るのが、「高円寺」。昭和レトロと最新のサブカルチャーの薫りが混在する高円寺の魅力に迫る。

駅周辺に複数の商店街が点在するのが高円寺の魅力の一つ(筆者撮影)
駅周辺に複数の商店街が点在するのが高円寺の魅力の一つ(筆者撮影)

古くからのサブカルチャー発信地、
近年は芸人の聖地としても有名に

杉並区の東部に位置する高円寺は、東は中野区に、西は杉並区阿佐ヶ谷に接する。高円寺駅から新宿駅までは、中央線快速電車で2駅6分。また総武線接続の東京メトロ東西線に乗れば、早稲田や飯田橋、大手町といった名だたる学生街とオフィス街にも乗換なしでアクセスできる。実は非常に交通アクセスの良いエリアである。

老舗の古着屋やライブハウスが多く、昔からサブカルチャーの発信地として知られている。近年はM-1グランプリ優勝のマヂカルラブリー・村上やニューヨーク・嶋佐、パンサー・尾形、三四郎・小宮といった人気お笑い芸人が高円寺に住み、「高円寺愛」を語るテレビ番組が特集されるなど、全国的な知名度を確立したと言えるだろう。

駅周辺に高層ビルや大型商業施設がないことも、独特の雰囲気を醸し出している。駅北側には「高円寺純情商店街」、南側には「高円寺パル商店街」があり、にぎわいを創出している。

約100店舗が軒を連ねる高円寺パル商店街
約100店舗が軒を連ねる高円寺パル商店街(筆者撮影)

JR中央線の高円寺ー阿佐ヶ谷間の高架下のうち、阿佐ヶ谷側のエリアは、2020年にJR東日本が主体となってすでにリニューアル済み。

子育て世帯支援のコミュニティースペースや商業施設が入居し、すっかりきれいに生まれ変わっているが、高円寺側には「高円寺ストリート」と呼ばれるディープな飲み屋街が健在だ。ここでしか味わえない飲み屋文化を体験できるとして、外国人にも人気のエリアで、外国人向けのガイドブックにも必ず取り上げられている。

高架下に広がるディープな世界(makoto.h/写真AC)
高架下に広がるディープな世界(makoto.h/写真AC)

若者の流入が多い高円寺、
2035年まで人口微増が続く見込み

中央線沿線の吉祥寺や阿佐ヶ谷と同様、高円寺もまた、地方から上京してきた若者が東京で最初に住む場所として選ばれやすい街である。

先述の通り、新宿駅からわずか2駅という圧倒的な交通アクセスの良さの割に1K の家賃相場は約8万円と比較的割安感があることも、若者を惹きつける要素である。単身者の流入が活発なエリアであることから、不動産投資家にとっても魅力が高いと言えるだろう。

杉並区の推計によると、杉並区内の生産年齢人口(15-64歳)は、2010年から2035年までに0.82万人(2.2%)減少する見込み。一方、高円寺は同期間に生産年齢人口がわずかながら増加して、区内随一の生産年齢人口構成比を維持する見通し。

隣接する中野駅や阿佐ヶ谷駅ではそれぞれ大規模再開発が進行中だが、高円寺では定期的に「高円寺再開発反対パレード」が開催されるなど、カオス感を残した既存の街並みを残すことを望む住民が多い。

駅周辺にはいまだに風呂なしアパートも数多く残る高円寺。大規模住宅の建築は難しくても、今後、昭和の香り漂う老朽化したアパートの建て替え需要も出てくるだろう。高円寺という街の独特の魅力、特性を理解していれば、投資先として興味深いエリアであることは間違いない。

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健美家編集部(協力:大崎良子(おおさきりょうこ))

■ 主な経歴

全国紙、大手デベロッパー勤務を経て、不動産ライターに転身。
三代続く不動産投資好き。地方都市の一棟アパートや山林投資を主戦場にしてきた親世代と異なり、都心の区分マンションを中心に投資を続けている。
アメリカを中心に海外不動産にも造詣が深い。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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