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ライオン本社移転に伴い東京都墨田区の墨田川沿岸エリアで街づくり方針の策定、再開発も進行中。

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2022/11/01 配信

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隅田川沿いの風景。隅田川は荒川の西を流れている川で、東京都心の中心部にも近い。

浅草と両国の間にある
広域エリアの街づくりを検討

東京都の墨田区は、都営地下鉄蔵前駅の東にあるヘルスケア製品メーカーであるライオン本社の移転に合わせ、周辺の街づくり方針策定に乗り出した。

ライオン本社は来年春に移転する予定となっており、現在は春日通りが通る厩橋(うまやばし)のすぐ南あたりにある。

街づくり方針の対象は墨田川東岸の駒形橋から蔵前橋の間にあたるエリアだ。駒形橋は、上記地図の蔵前駅よりさらに北の方にある。

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駒形橋と厩橋の間にあるスペースについては、特に近隣住民から様々な意見が寄せられているようだ。

※引用:墨田区

蔵前駅には都営大江戸線と都営浅草線が停車する。なお、上記の地図には入っていないが、蔵前橋の南側にはJR総武線の両国駅がある。

墨田区は当該エリアの街づくり方針について、周辺住民アンケートと方針説明会などを実施しながら検討を進めている。

今年の7月~8月には方針策定の中間報告会が行われており、住民アンケート結果に基づいて再検討した内容の説明会が10月に再度開催された。

住民アンケートでは、台東区と墨田区とを比較すると台東区の方が明るい雰囲気にかんじられるため、墨田区側を明るくしてほしいというものや、コンクリート面が多く無機質な雰囲気を変えてほしいという要望などが集まっている。

そのほか、川沿いの堤防にアートを描いてみたら雰囲気が明るくなるのではという提案もあった。

墨田区は来年3月を目途に方針策定を進めるとしているため、来年の春には今後の方針が判明する見通しだ。

蔵前駅前では
再開発計画も

墨田川東岸では今後何らかの開発が行われると予測されるが、隅田川を挟んで対岸の蔵前駅前では再開発計画が進んでおり、冒頭で解説したライオンの移転先は再開発ビルのオフィスエリアになる予定だ。

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計画地は蔵前駅から徒歩3分とかなり交通利便性が高いエリアだ。

※引用:日本郵政不動産株式会社

建設工事は2020年に始まっており、2023年春に建物が竣工する予定だ。

建物は住宅棟・オフィス棟・物流施設棟の3棟に分かれており、それぞれ以下のような建物となっている。

  • 住宅棟:23階建て、高齢者住宅と保育所を含む。
  • オフィス棟:13階建て、1階に店舗を含む。
  • 物流施設棟:9階建て、駐車場を含む。
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日本郵政不動産のニュースリリースからも、オフィス棟はライオンの本社ビルとして活用されることが既に決まっているとわかる。

※引用:日本郵政不動産株式会社

再開発建物の特徴的なポイントは、住宅棟の屋上が一部庭園として活用されることだ。約3,000㎡のスペースが開放されるため、特に居住者の交流に貢献することが期待される。

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屋上庭園のイメージ図。相当量の樹木が植えられるとともに、かなりの人数が入るような施設になるとわかる。

※引用:日本郵政不動産株式会社

不動産投資の観点で見ると、蔵前駅前の再開発について着目すべきポイントは、ライオンが本社の移転に伴って都内4箇所に分散している拠点や関連会社などを集約することだ。

ライオンのプレスリリースによると、新社屋内の執務スペースはリモートワークの導入によって従来よりコンパクトになるようだが、それでも今まで蔵前の近くにいなかった社員が引っ越してくるなどのことは考えられる。

蔵前は浅草の隣町であり、浅草と比較すると知名度や街の大きさで劣ることは間違いない。

しかし、上野や秋葉原などの繁華街に近く、地下鉄で新宿や品川方面などへアクセスできる交通利便性の高さを鑑みれば、十分投資するに値するエリアであると言えるだろう。

再開発や街づくりによる盛り上がりを期待して、蔵前や両国などの周辺で物件を探してみるのも良いのではないだろうか。

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取材・文:秦創平(はたそうへい)

https://writing-portfolio.com/

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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