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高尾駅の利便性向上へ。自由通路の開設に向けて八王子市・JR・京王が協定を締結

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/01/16 配信

高尾駅(京王側)の様子
高尾駅(京王線側)の入口

2026年度以降に
工事着手の予定

東京都の八王子市は、高尾駅についてJR高尾駅と京王高尾駅との間に自由通路となる橋を設けることについて、三社間で基本協定を締結している。

最初の協定締結は2014年だったが、事業費の増加などによって条件が整っていなかった。

このため、2017年以降に施設計画の見直しに着手、2022年12月に協議が整ったことから、三社は変更基本協定を締結した。

現在のJR・京王高尾駅

自由通路開通後の図
現在は自由通路がないなので、京王高尾駅から北へ出る・JR高尾駅から南へ出る場合には踏切を渡らなければならないなど、何かと不便な状態だ。

※引用:八王子市

現在はJR高尾駅と京王高尾駅との間に線路がある。線路の北側にJR・南側に京王の駅があり、それぞれの駅から反対側へ出るためには入場券を購入して駅を通り抜けるか、駅の西側に回って踏切を渡らなくてはならない。

なお、入場券を購入できるのは始発から終電までの間に限定されるため、深夜の時間帯などは南北の通り抜けは踏切を渡るしかない。

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高尾駅南口バスロータリーの様子。高尾駅周辺では北口よりも南口の方が開けている。

自由通路の建設とともに京王高尾駅は広さを縮小して西側へ移転、JR高尾駅は地上駅から橋上駅へ変わる予定だ。

また、JR側にある北口駅前広場は従来よりも拡張されて約5,000㎡の広さとなる。

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京王高尾駅北口の様子。タクシーやバスなどの乗場に加えて、一般車が待ち合わせるためのスペースなどがある。

高尾山へ登るためには京王高尾駅の西にある高尾山口駅を利用するのが一般的だ。

JR中央線を利用して高尾まで来た場合は、京王線へ乗り換える必要がある。

乗り換える場合は、自由通路ができても切符を買う必要がある点は変わらない。しかし、乗り換えが楽になる点は登山者にとってもメリットとなるだろう。

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京王高尾山口駅前の様子。高尾山は西東京の観光名所として多くの人が訪れるほか、学校の遠足先としてもよく利用されている。

自由通路建設に向けた協議が始まったのは、2000年に約46,000人分の署名を添えた要望書が市に提出されたためだ。

生活利便施設は南口の方に多いことから、高齢者などが通院や買い物などのため南北間を通行するには不便がある。

八王子市では、自由通路が完成するまでの対応策として、65歳以上の人などを対象として駅の入場券などを購入する費用の一部を補助している。

なお、2015年には自由通路と北口駅前広場の都市計画決定までこぎつけていたが、物価高騰などを原因として事業費が膨らんだため、当時の予定だった2018年工事着工は延期されることとなった。

今後のスケジュールとしては、2023年度~2024年度にかけて基本設計が行われ、2026年度以降なるべく早期に工事着工する予定となっている。

高尾駅周辺は投資先としても
検討できるエリア

高尾と言えば高尾山のイメージは強く、高尾山とその周辺について観光地であると思っている人も多いのではないだろうか。

しかし、高尾駅の南口側には生活利便施設がコンパクトにまとまっており、JR高尾駅の東側には大和ハウスグループが開発した複合施設の「高尾サクラシティ」がある。

敷地内の商業施設である「iias(イーアス)高尾」には約100の店舗やクリニックなどが入っており、多くの周辺住民に利用されている。

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iias高尾の外観。1,840台分の駐車場を備えるなど大規模な商業施設だ。

※引用:大和ハウス工業

そのほか、拓殖大学のキャンパスや東京医科大学の医療センターなど、周辺には大学・学校も少なくない。

八王子や立川などの都市にも近いうえ、高尾から新宿までは電車で1時間弱であり、都心への通勤圏内と言って差し支えない。高尾駅周辺は投資先として検討するにも申し分ないエリアだ。

都心と比較すれば価格も下がる高尾で物件を探してみるのも良いのではないだろうか。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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