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東京都が再開発誘導地区に指定する門前仲町。三菱地所グループが再開発に参加中

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/01/14 配信

門前仲町駅前の様子
門前仲町駅前の様子。永代通りは東京駅方面へ続く幹線道路であり、沿道には多くのビルや商店が立ち並んでいる。

東京都は2020年の段階で
再開発誘導地区に指定

三菱地所グループで住宅開発を担う三菱地所レジデンスは、2022年11月末に門前仲町で遊休地を活用したカフェをオープンした。

三菱地所レジデンスのプレスリリースによると、門前仲町の遊休地は同社が所有する土地であり、参加している再開発の対象区域内に位置しているという。

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三菱地所レジデンスがオープンしたカフェは、都営地下鉄・東京メトロそれぞれの駅のすぐ目の前だ。

※引用:三菱地所レジデンス

東京都の都市整備部 都市計画課が発表している資料を見ると、門前仲町駅の周辺は2020年10月の時点で「再開発誘導地区」に指定されている。

都が再開発誘導地区に指定したことで、駅周辺において商業・業務・交流機能の集積を推進することが決定された。

都が門前仲町を再開発誘導地区に指定したのは、周辺建物が老朽化していることに加え、再開発によって大規模な土地利用転換が見込まれることなどが理由だ。

江東区は2022年度に作成した都市計画マスタープランにおいて、門前仲町駅の周辺エリアを「門前仲町・越中島都市核」に指定した。

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地図内に紫の枠が3つあるが、1番左側の枠内が「門前仲町・越中島都市核」だ。

※引用:江東区

都市計画マスタープランの中では、駅前の目抜き通りである永代通りや清澄通り沿道における賑わいの創出・隅田川や大横川を活かした街づくりなど、区内外から人が集まるような空間を作ると記載されている。

門前仲町駅の近くには深川不動尊と富岡八幡宮があり、祭りの時期には多くの人が集まってくる。

豊洲・晴海といった東京の不動産バブルを象徴するようなウォーターフロントエリアの近くでありながら、門前仲町は下町情緒の強いエリアだ。

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深川不動尊周辺の様子。少し浅草の仲見世通りに似たような雰囲気がある。

そのせいか、駅周辺には昔ながらの建物も多く、築30年を超えるような住宅などが少なくない。

また、駅の周辺には隅田川とその支流である大横川をはじめ、網目状に様々な川が流れている。

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大横川の沿道は桜並木になっており、春の開花時期における川沿いは壮観だ。

区が作成するハザードマップでは地区内の広範囲で浸水が予測されており、水害対策も必要だ。

再開発計画は
今後具体化するか

江東区が作成している都市計画マスタープランは、あくまでも都市計画の骨格であり、資料の中に具体的な再開発の予定などは記載されていない。

また、三菱地所レジデンスのプレスリリースには「参画している再開発区域内」という記載があるが、再開発計画について具体的な内容は書かれていない。

門前仲町周辺の再開発に関して、2023年初頭の時点ではまだ具体的な情報が見つからない状況だ。

ただ、三菱地所レジデンスがカフェをオープンした場所は細い路地の中にあり、隣接する建物には外観からも古さがわかるようなものも多い。

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左手にある茶色い建物が、三菱地所レジデンスがオープンしたカフェの前身建物だ。

再開発の対象地と言われれば、それも頷けるような場所ではある。三菱地所レジデンスが参画しているという再開発は今後進捗があるのか気になるところだ。

門前仲町は、日本橋・茅場町といった東京におけるビジネスの中心地からすぐ近くに位置しており、前述の通り豊洲・晴海などにも近い。

東京メトロ東西線と都営大江戸線の2路線が使える上に、少し歩けばJRの越中島駅も利用できる。

アクセスが良く利便性も高い点で、都心のビジネスマンには人気のあるエリアと言えるだろう。再開発が今後具体化することを期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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