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東京・六本木一丁目のホテルオークラ別館跡地で鹿島建設が再開発ビルを建設へ

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/01/20 配信

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地上50階建ての
複合ビルを建設予定

東京都の港区は、2022年12月12日から2023年1月11日までを、(仮称)六本木一丁目北地区計画の環境影響調査計画書縦覧期間としていた。

(仮称)六本木一丁目北地区計画とは、六本木で営業していたホテルオークラの別館跡地を開発するものだ。

ホテルオークラの別館跡地は、東京メトロ南北線の六本木一丁目駅と日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅に挟まれた位置にある。

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港区は、外堀通り・桜田通り・外苑東通り・六本木通りに囲まれている約75ヘクタールのエリアを「六本木・虎ノ門地区」としてまちづくりガイドラインを策定している。

※引用:港区

上記の地図でいうと、六本木一丁目地区の一番右上で虎ノ門地区の方へ突き出ている当たりだ。

別館は鹿島建設が解体工事を担い、工期は2022年12月31日までとなっていた。

跡地に建設されるのは、地下4階・地上50階建てで延床面積約14万㎡に及ぶ複合ビルだ。複合ビルに入るのは住宅・滞在施設・店舗など。そのほか、敷地内には緑地を配した広場が設けられる予定。

再開発建物の建設工事は2024年度に着工予定で、完成予定は2028年度となっている。

ホテルオークラは2020年9月末で別館を閉館しており、別館の建物は2020年10月から公益財団法人に貸し出していた。

なお、上記の流れと前後するが、2019年2月には野村不動産が建物2棟で合計延床面積約11万㎡のビルを建設するべく、環境影響調査計画書を港区に提出している。しかし、野村不動産の開発については続報がなかった。

一方で、新たに港区へ提出された計画では、事業者が野村不動産ではなく鹿島建設になっているほか、野村不動産が提出していた計画書よりも新たな建物の延床面積が増えている。

建物の数についても2棟ではなく1棟になっているなど、以前に提出されていた計画書から変更されている点が複数ある。

計画変更に関する経緯などは、報道やプレスリリースなどの発表が特にないため不明だが、開発の規模が大きくなったということは前向きにとらえても良いだろう。

六本木・虎ノ門地区は
今後どう変化するか

六本木や虎ノ門では近年多くの再開発が進んでおり、直近の目玉としては、森ビルが手掛ける「麻布台ヒルズ」が今年完成する予定だ。

再開発はそれぞれ大規模で、六本木という街のイメージも相まって街自体がどんどんと派手になっていくような印象も受ける。

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大使館など海外関連の施設も多く、六本木は東京を代表する都心として海外投資家からの評価も特に高いエリアだ。

しかし、果たして港区は六本木や虎ノ門をどのようにしていこうと考えているのだろうか。

港区は2022年9月に「六本木・虎ノ門地区まちづくりガイドライン」を公表しており、その中に住民・町会及び港区で勤務する人を対象としたアンケート結果がある。

「今後のまちづくりにおいて特に重視するもの」として多くの人が挙げているのは、以下のような点だ。

  • ビジネス環境と良好な居住環境の両立
  • 日常生活に必要な店舗や充実
  • 店舗や文化施設などの充実
  • 交通利便性の向上

特に店舗施設の充実を望む声が多い。そのほか、ビジネス環境と居住環境の両立というのも目を引くポイントだろう。

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港区の資料に記載されているアンケート結果のグラフ。「日常生活に必要な店舗や施設の充実」は特に要望が強いと言えるだろう。

※引用:港区

(仮称)六本木北一丁目計画でも、再開発建物には住宅や店舗などが入る予定となっており、住民の声を汲み取った建物になるとも言える。

六本木や虎ノ門というと、街のブランドにばかり目が行きがちだが、今後は「住みやすい街」という評価が高まっていく可能性もあるのではないだろうか。

派手なイメージが先行しがちなエリアではあるものの、ブランドと住みやすさの両立が実現すれば、六本木や虎ノ門は街としてこれまでとは異なる評価を獲得できるだろう。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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