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東京の港区「白金高輪」駅前で再開発計画が進行中。品川での再開発と相乗効果を期待

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/03/20 配信

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港区議会の資料に掲載された再開発のイメージ図。多くの緑と子どもが遊んでいるように見える広場が印象的だ。

※引用:港区

駅前拠点の形成・交通機能の強化などがテーマ

東京都港区の白金高輪駅前で再開発が進んでいる。白金高輪駅は東京メトロ南北線と都営地下鉄浅草線の駅だ。

現在は南北線の始発駅だが、南北線は2030年代半ばに品川まで延伸される計画が進んでいるところだ。

地下鉄の延伸が実現すれば、品川から赤羽や埼玉県の浦和方面までを結ぶ鉄道となるため、都内の交通利便性は向上するだろう。

再開発の対象エリアは駅を出てすぐの場所であり、「港区まちづくりマスタープラン」で「住宅・商業・業務機能などが共存するエリア」及び「防災機能の向上」を目指すエリアに指定されている。

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赤線で囲まれているエリアが再開発の対象。すぐ西にある「白金ザ・スカイ」は東京建物や長谷工不動産などが開発している地上45階建てのタワーマンションだ。

※引用:港区

現在の白金高輪駅前には、白金アエルシティという複合施設があり、こちらは2005年に開業したものだ。

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白金アエルシティの外観。伊勢丹のモダンな外観デザインが印象的だ。

白金高輪というと、「シロガネーゼ」という言葉を思い浮かべる人もいるのではないだろうか。

周辺は高級住宅街のイメージが先行しているエリアだが、新たに再開発ビルが完成すれば、より都会的なイメージがつくようになるだろう。

再開発準備組合が発表した環境影響調査計画書で示されている再開発の目的は以下の通りだ。

  • 地域の安全性や利便性の向上に資する交差点改良と交通結節点強化
  • 駅と周辺エリアとをつなぐ歩行者ネットワークの整備
  • 三田五丁目では初となる街区公園規模の広場創出
  • 職住近接の市街地形成及び賑わいの創出

このため、現在計画されている再開発では、住宅・事務所・店舗・工場に加えて約1,200㎡の緑地広場と約960㎡の児童遊園が設けられる。

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再開発は高層棟・低層棟・広場・児童遊園で形成される。古い建物や狭い道路が多いという防災上の課題を解決するため、幅員6m以上と広めの道路が設けられる点も特徴的だ。

※引用:港区

白金高輪に工場と聞くと、違和感を覚える人もいるかもしれない。

しかし、駅の北にある古川(渋谷の地下を流れている川)沿いには明治時代から多くの工場が建っており、駅周辺にも昔ながらの町工場が点在している。

再開発のメインとなる高層棟の建物は、地下2階・地上37階建てで延床面積75,000㎡・建物高さは約160mだ。こちらには住宅と事務所が入る予定。

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再開発のイメージ図。広めの広場や緑地に加えて屋上緑化も施されるように見える。都心の真ん中にありながら、緑豊かな建物となりそうだ。

※引用:港区

高層棟に連結する形で作られる低層棟は地上7階建てで住宅・店舗・工場などが入る予定。

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建物の地下階には駐車場が設けられることがわかる。

※引用:港区

再開発エリアと桜田通りを挟んで反対側に建設された「白金ザ・スカイ」は45階建てで、再開発建物は37階建てなので、再開発が完了すると印象的な景観になりそうだ。

今後のスケジュールとしては、2024年度に再開発組合設立認可・2025年度に建設工事着工・2029年度に建物竣工の予定。

品川周辺の盛り上がりに寄与するか

白金高輪駅は品川駅から約2.8キロの距離にあり、双方の駅はそれほど遠くない。

また、2023年時点では、品川駅から高輪ゲートウェイ駅周辺でも再開発が盛んだ。具体的な開業時期はいまだに見えていないが、リニア新幹線開通に向けた準備も進んでいる。

建物の竣工はまだ5年以上先の話だが、白金高輪での再開発が品川での再開発と相乗効果を発揮するかどうか、今後の展開に要注目だ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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