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東京・国立駅前で再開発が進行中。文教都市で進む街づくりがもたらす影響は

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/03/23 配信

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JR国立駅南口広場の様子。バス乗場・タクシー乗場・一般車の待ち合わせスペースなどがある。

都心へのアクセス良好な文教地区

西東京のJR国立駅南口で再開発が進んでいる。「住みたい街ランキング」で上位常連の吉祥寺から、さらに中央線で20分程度西へ行った先に国立駅はある。新宿からは中央線で直通30分前後だ。

そのほか東京駅までは45分~50分、渋谷までは40分~45分程度となっている。国立は八王子や立川にほど近い郊外だが、都心までのアクセスが良くサラリーマン世帯に好まれるエリアだ。

都心へのアクセスが良いほかに、国立にはもう1つの特長がある。東京都から「文教地区」の指定を受けていることだ。

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国立市では過去に米兵向けの風俗店などが多数あったことをきっかけに、健全な教育環境を守るという運動が起きた結果、文教地区の指定を受けるに至った。

文教地区とは都市計画法における特別用途地区として定義されるものであり、簡単に言えば大学などの教育研究施設や図書館や美術館などが集まっているエリアだ。

文教地区内ではパチンコ店や風俗店などの施設を建てることができない。

市が文教地区をアピールしているだけに、国立駅周辺には偏差値の高い大学や高校がある。

国立大学として知名度も高い一橋大学や偏差値70越えの私立桐朋高校(とうほうこうこう)などだ。

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一橋大学のキャンパスは国立駅南口から徒歩7~8分の距離にある。

国立駅周辺には優秀な学生やその家族が集まる環境が整っている。不動産投資の目線で見れば、属性の良い入居者が入ってくることを期待できるだろう。

商業棟や子育て支援施設などの整備へ

駅前の再開発を進めているのはJR東日本グループだ。JRは国立市と南口の土地交換契約を締結し、南口の駅前広場の整備と併せて新施設の建設に乗り出した。

新施設の内訳は商業棟と住宅棟で、商業棟は既存の駅ナカ商業施設であるnonowa国立と連結する形になる。

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nonowa国立westとeastは既存の駅ナカ商業施設。

※引用:JR東日本

施設名称は(仮称)nonowa国立 SOUTHで、施設規模は地上4階建てで延床面積約2,450㎡。主要用途は物販・飲食・サービス等となっている。

駅前通りの商店街は平日の日中でも人通りが多く活気のあるエリアだが、大規模と言える商業施設は見当たらない。商業棟が完成すれば周辺住民の利便性向上に寄与するだろう。

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南口駅前通りの商店街。写真に写っている紀伊國屋のほか、西友などが主な商業施設だ。

建設工事は今年の2月から始まっており、来年3月まで。開業予定は来年の4月だ。

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環境保護やサステナブルをテーマとしているため、商業施設は木造の建物となる。

※引用:JR東日本

上記イメージ図の右側に描かれているのは国立駅の旧駅舎だ。旧駅舎はJR中央線の高架化に伴って解体されたが、解体を惜しむ声の後押しを受けて2020年に「まちの魅力発信拠点」として再築された。

住宅棟は賃貸住宅棟であり、子育て世帯向けの住戸と子育て支援施設が整備される。建物規模は9階建てで戸数98戸。

子育て支援施設は市が賃貸住宅棟の1階を賃借して整備する。子どもや保護者のほかに高齢者向けのスペースも設けることで、市内外から人の呼び込み・賑わいの創出につなげる予定。

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フロアマップの右側にあるたまり場・交流・学習スペースは高齢者の利用も想定したスペースとなっている。

※引用:JR東日本

子育て支援施設の設計にあたってはワークショップや市民意見募集などが開催されたため、基本設計は地元民の意見を反映したものになっている。

住宅棟は賃貸住宅として運営されるので、賃貸経営の目線で見れば競争相手が増えることになるが、国立駅周辺はもともと賃貸経営に向いているエリアだ。

駅前の整備を契機として物件を探してみるのも良いのではないだろうか。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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