• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

東京都台東区の蔵前でライオン本社が入居する再開発ビルが竣工。勤務者の集積による賃貸需要喚起に期待

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2023/05/19 配信

蔵前JPテラスイメージ図
蔵前JPテラスの竣工イメージ図。オフィス棟に日用品メーカーのライオンが入居するため、ライオンのロゴがついている。

オフィス棟にはライオンの本社が入居

日本郵政グループで不動産事業を担う日本郵政不動産は、東京都台東区の蔵前で、再開発建物の「蔵前JPテラス」を竣工したと3月に発表した。

再開発建物は、都営浅草線の蔵前駅から徒歩2分のところにある。最寄りは蔵前駅だが、JR総武線の浅草橋駅から徒歩7分・両国駅からも徒歩12分と近い。

蔵前JPテラス位置図
地図では見切れているが、右下の方にJR総武線の両国駅がある。また、蔵前橋通りを西に進むと秋葉原、東へ進むと錦糸町などへ行ける。

上記の地図では蔵前駅が2つあるが、計画地に近い方が都営浅草線の駅で、北にある蔵前駅は都営大江戸線の駅だ。

都営線は東京駅こそ通っていないが、浅草線を利用すれば品川方面へ行けるほか、京急線に乗り換えれば羽田空港にもアクセスできる。

また、大江戸線を利用すれば六本木などを経由して新宿方面へ行くことも可能だ。

なお、蔵前の西には秋葉原・御徒町の街があり、隅田川沿いに北へ行くと浅草の街がある。

蔵前は浅草や秋葉原ほどの知名度を持っていないが、都心から非常に近く交通アクセスの良い便利な街だ。

蔵前JPテラスの規模は、敷地面積約14,400㎡・地上23階・塔屋1階建てとなっており、主な用途は住宅・オフィス・物流施設など。

蔵前JPテラス建物概要
蔵前JPテラスの建物概要。住宅棟には高齢者住宅が入っているほか、子育て世帯に必要な保育園も入っている。

オフィスは「JPライオンビルディング」という名称になっており、歯ブラシなど日用品を生産するメーカーのライオン本社が入っている。

ライオンはこれまで蔵前JPテラスから見て隅田川の対岸北側に本社を構えていたが、蔵前JPテラスの完成に合わせて本社を移転した。

JPライオンビルディング
ライオンが利用するオフィス棟の外観。ロゴがついているため、外見から一目でライオンの拠点であることがわかる。

また、ライオンのグループ各社が集約されるため、蔵前周辺にはライオンと関連会社に勤める人が集まってくることになるだろう。

そのほか、建物の9階には屋上庭園が配置され、庭園の南側には菜園が設けられている。菜園は入居者に加えて外部の人も利用できるようだ。

蔵前JPテラス屋上庭園
公開されている屋上庭園の写真。真ん中に写っているスカイツリーが目を引く。写真の右下に写っている菜園では、利用者を募るイベントが開催されている。

蔵前JPテラスを勤務先とする人が集まってくることに期待

日本郵政グループが手掛けた再開発だけあって、1階には郵便局が入っているほか、「物流棟」を備えているのが蔵前JPテラスの特長だ。

近年、EC事業の振興などを背景として、不動産デベロッパーが郊外に大型物流施設を建てることはめずらしくない。

しかし、秋葉原や上野といった山手線圏内に近い都心で、商業施設ではなく物流施設を作ったのは日本郵政グループならではの開発と言える。

分譲用のタワーマンションが建っていない点も、その他のデベロッパーが手掛ける再開発とは異なるところだ。

蔵前JPテラストラックパース
公開されている物流棟1階トラックスペースの写真。荷物搬送用の小型車は上階の作業スペースまで行けるようになっている。

プレスリリースによると、物流棟は日本郵便が物流拠点として利用するという。

物流棟は9階建てで延床面積が約29,000㎡あり、建物の規模はオフィス棟とほとんど変わらない。

物流施設は商業施設と違って街の賑わい創出には直結しないが、新たに物流施設ができれば、施設で働く人が周辺に集まってくることになる。

ライオン本社および関連会社に勤める人たちと物流施設の勤務者を合わせれば、それなりの数になるのではないだろうか。蔵前周辺や都営線沿線での賃貸需要喚起に期待がかかるところだ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

最新の不動産投資ニュース

ページの
トップへ