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11月に豊洲移転。築地市場の広大な跡地はどうなる?

都市計画・再開発/東京 ニュース

築地市場
勝どきのタワーマンションから見た築地市場。写真、左手側に環状2号線が敷設される

2016年11月、東京都中央卸売市場築地市場は豊洲に移転する。それに伴い、東銀座駅からわずか徒歩15分、銀座からでも徒歩圏という場所に230,836u、東京ドーム約5個分の広大な跡地が誕生する。

都心最大級にして最後の大型物件ともいわれており、管轄する東京都はもちろん所在地である中央区、民間企業からは様々なアイディアが出されている。もちろん、現時点では環状2号線の敷設以外は決定されてはいないわけだが、どのような案が検討されているのか、また、それに伴い周辺で起きている変化などを見ていこう。

■築地場外市場は建物建替え、現在地で営業継続

築地魚河岸
右側が現在建設中の築地魚河岸。これまでとは違う雰囲気になりそうだ

ご存じのように築地市場は主にプロユースの場内、一般の人も買い物できる場外の大きく2種類の市場から成り立っていた。そのうち、移転するのは場内のみ。場外市場は「築地魚河岸」という名称で新たに建物を建設、そこで営業を続ける予定となっている。

完成予想図
完成予想図。93の区画が生まれる

建物が作られるのは場外市場地区内の駐車場跡地で、現在施設は建設中。60店舗(93区画)が入る予定になっており、開場日は2016年10月15日(予定)。ここ2〜3年、場外は海外も含め、多くの観光客で賑わってきたが、その賑わいは今後も続くというわけだ。

■環状2号線以外の跡地計画は今のところ白紙

場内市場跡地のうち、ひとつ確実に決まっているのは環状2号線の敷設。環状2号線は2020年の東京五輪では競技場と晴海の選手村を結ぶ主要な道路として位置づけられており、築地市場移転はその用地確保のため。1946年の計画決定以来、遅々として進んでこなかった同計画が2014年に新橋〜虎ノ門間の完成で、いよいよ実現の日も近いのはご存じの通り。すでに築地と勝どきを結ぶ築地大橋は架設されており、築地市場移転後、そこに道路が敷設されれば、完成は目前である。移転後は急ピッチで工事が進むはずだ。

築地周辺
今後の開発を睨んでか、空地や建設予定地になっていたり、募集していると見えるがほとんど動いていない物件なども見られるようになっている

道路は現在の市場の浜離宮寄りに敷設されるがそれ以外の跡地についての計画は未定。地元の中央区は2012年から独自に開発計画を打ち出しており、2015年2月には矢田美英区長は「(跡地には)野球場やサッカー場などのスポーツ施設、またはテーマパークなどが良い。マンションやオフィスではなくにぎわいをもたらす施設にしてほしい」と要望を述べている。

中央区案
中央区の開発案。環状2号線が通るのはそれほど広い範囲ではなく、新たに生まれる跡地のほうがはるかに広い

ただ、土地を所有する東京都では今のところ、具体的な案には至っておらず、。舛添都知事は2015年の時点で「(跡地利用は)全く白紙なので、地元の皆さんの声を聞き、都民の皆さんの声を聞いて、とにかく築地が豊洲にきちんと移って、そこから先を考えられれば良い」と述べている。すべてはこれからというところだろう。

そんな状況下で民間からは独自の意見も出ている。たとえば、2014年8月19日のブルームバーグ社の報道によると、ラスベガス最大のカジノ運営企業である米MGMリゾーツ・インターナショナルは2014年に最高経営責任者のジェームス・ミューレン氏が築地市場を訪れ、「最終的には東京都がどうしたいかによるが」と前置きをした上で、「カジノ建設候補地の1つとして検討している」と述べたという。

また、20157月にJリーグとアドバイザー契約を締結した堀江貴文氏は「築地の市場跡地にサッカー専用スタジアム(銀座スタジアム)を建設し、ショッピングモール、フードコート、ホテルを収容すればいい」と提案してもいる。

築地の向かい
築地周辺の通り沿いではここ何年か、建替えが進み、古い建物がマンションやホテルなどに代わっている

立地が立地だけに、どのような用途でも可能だろうが、できることなら居住者、勤務者以外が訪問できないマンション、オフィスのような開発ではなく、多くの人に開かれた空間になるよう開発してもらいたいものだ。

■築地周辺には建替え計画多数

築地の路地
空き家になっているだろう、古い木造住宅。猫だけがぽつんと座り込んでいた

市場周辺には関連事業者のオフィス、加工場その他として使われている場所も少なくない。築地周辺はこれまでさほど開発されてこなかった場所だが、このところへ来て空き家になったり、今後の開発を睨んで放置されたままになっている建物などが少しずつ見られるようになってきている。元々、立地自体は抜群に良い場所だが、路地が残り、小さな区画に古い建物が残るエリアもあり、そうした地域では今後、集約化、開発が模索されていくはずだ。

再開発エリア
再開発エリア。奥に月島のリバーシティが見えているのがお分かりいただけるだろうか

また、築地を越えた湊二丁目では再開発も行われている。場所はちょうど月島のリバーシティと川を挟んだ対岸辺り。最寄り駅でいうと東京メトロ日比谷線八丁堀駅あるいは東京メトロ有楽町線新富町駅。こちらも周辺には路地、木造住宅も残るエリアで、再開発では広場や防災倉庫その他の設備も用意される計画で、2018年の竣工時にはスーパーの出店も予定されている。

これまで銀座、東京駅には近いものの、あまり開発されてこなかった地域だけに、この地域が変わるとなると大きい。今後の動向に注目したいところだ。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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