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ランドマーク・中日ビルも建替え。名古屋都心部・栄で再開発ラッシュ

都市計画・再開発/名古屋/東海 ニュース

健美家不動産投資ニュース

ここ何年か、名古屋市の再開発は名古屋駅前に集中、注目を集めてきた。それに比べると本来の都心部である栄エリアには勢いがないと言われてきたが、このところへ来て、盛り返しつつある。

右手にある、ひときわ目立つ建物が御園座の建替えで生まれたタワー。御園座のブランド力が名古屋の人たちの意識を変えたとも言われる
右手にある、ひときわ目立つ建物が御園座の建替えで生まれたタワー。御園座のブランド力が名古屋の人たちの意識を変えたとも言われる

たとえば、2017年に劇場・タワーマンション複合ビル・グランドメゾン御園座タワーが竣工、マンションを好まないとされた名古屋で大きな人気、話題を呼んだ。さらに2018年には高層オフィスビル・広小路クロスタワーが竣工。

また、2019年に入ってからは高額賃貸を中心にした28階建ての栄タワーヒルズが登場。各種住宅メディアにも取り上げられており、名古屋の賃貸市場の活気を伝える役割を果たした。このところ、京都、札幌とこれまで高額賃貸が少なかった地域での新築物件誕生が話題になっているが、この続きようからすると各地で新たな市場が開拓されたと言えるかもしれない。

2019年に閉館した中日ビル。道を挟んで三越などの商業ビルが建つ
2019年に閉館した中日ビル。道を挟んで三越などの商業ビルが建つ

さらに話題になっているのが中日ビルの建替計画だ。中日ビルは1966年に建設された地上12階建ての大型ビルで、名古屋のシンボルになっている幅員100mの久屋大通と広小路通の角にあり、栄のランドマーク的存在。近くには観光名所でもあるオアシス21、テレビ塔があり、三越、メルサやラシックなどの大型商業施設もある。老朽化対策、都市再活性化促進のため、再開発計画はだいぶ前から出ていたが、2019年3月にいよいよ閉館。2024年度の完成を目指して建替えが進められることになった。

新しい中日ビルはオフィス、ホテル、商業施設、多目的ホールなどが入居する予定となっており、高さ約170m、地上31階建ての階段状の超高層となる予定。高層部に入居予定のホテルは横浜ランドマークタワーに入っている横浜ロイヤルパークホテルで知られる、三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツに決定している。

また、地下1階から3階までは商業施設となる予定で、幅広い世代をターゲットにするという。それ以外にも地域の賑わい創出を意図して1階の広小路通、久屋大通沿いには路面店が設置されるという。

その久屋大通にほど近い東桜一丁目1番地区でも2019年秋着工予定の計画がある。現地は桜通と久屋大通が交わる桜通久屋交差点の南東角で、約1.6ha。街区内には商業ビル、オフィスビル各1棟があり、それはそのままに、もう1棟の旧住友商事名古屋ビルを建替え、3棟が一体になって賑わい空間を形成するという。新しく建設される建物は地上20階建て、高さ96mで、地下と1階に店舗が入り、2階以上がオフィスになる予定だ。

この2つの開発そのものはもちろんだが、加えて栄エリアで期待がかかるのは2020年春以降にスタート予定の、久屋大通復活をもくろむ久屋大通公園の整備事業だ。名古屋市では2017年の都市公園法改正で創設されたPark-PFI制度(民間事業者に公共施設と民間施設を一体的に整備、運営してもらうという仕組み)を利用して久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)内に飲食店・売店等の収益的な施設を設置、全域の園路や広場などの整備、管理運営を行う事業者を募集、現在整備が始まりつつある。

計画ではテレビ塔を中心も南北に伸びるシンボリックな景観軸を形成するとともに、テレビ塔が映り込む水盤を設置。くつろぎ、憩いの空間として5つの広場、1つのテラスの合計1万uを設け、多彩なイベントに活用していくという。事業期間は20年で事業者は三井不動産グループ。

この整備で久屋大通に単なる公園以上に魅力を持った空間が生まれれば、高層ビル中心の名古屋駅前とは大きな差別化がはかれることになる。合わせて周辺の建物のリニューアルが進むことで、栄の魅力を増そうというわけである。

ちなみに近隣にはもうひとつ、注目したい開発がある。名古屋・錦二丁目7番第一種市街地再開発事業。これは地下鉄桜通線・鶴舞線の丸の内駅と、地下鉄東山線・鶴舞線の伏見駅のいずれもから徒歩3分以内にある、かつての繊維問屋街の中の再開発。かつては日本三大繊維街と言われたほどだったというが、現在は空きビル、駐車場が増加している地域だ。

再開発エリア周辺。寂れた雰囲気が伝わるだろうか
再開発エリア周辺。寂れた雰囲気が伝わるだろうか
近寄ってみるとこんな感じ。高い建物が少なく、低未利用な印象がある
近寄ってみるとこんな感じ。高い建物が少なく、低未利用な印象がある

ここに30階建て、高さ約111mのタワーと5階建ての主に駐車場、店舗からなる2棟を建設しようという計画で、タワーは住宅、高齢者向け住宅、店舗などになるという。

中日ビルは上記地図のブルーのエリアに、
中日ビルは上記地図のブルーのエリアに、東桜1丁目の再開発はグリーンのエリアに、そして錦二丁目はピンクのエリアにあり、その中央を久屋大通が貫く。市の計画にある通り、バランスよく開発が進んでいるようだ

名古屋市は名古屋駅周辺、栄周辺を都市の2つの核とし、伏見や丸の内をそれを繋ぐ軸として開発を考えているが、その点では中日ビルのある栄と名古屋駅を繋ぐルート上にあるのがこの再開発である。

現地は都心にありながらも、どこか忘れられた感のある一帯で、再開発エリア周辺にはかなり使われていない建物、土地があるように見受けられた。名古屋駅がすぐそこに見えるほどの場所でありながら、これはもったいない。現在の再開発以外でも開発の計画があっても不思議はないのではなかろうか。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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