
長久手と聞いて「小牧・長久手の戦い」を思い出す人もいるだろう。羽柴(豊臣)秀吉陣営対織田信雄・徳川家康陣営の合戦が行われた歴史の舞台となった地、長久手市。
じつはこの長久手市は、さまざまなランキングで常に上位をキープしている。
例えば先日発表されたばかりの東洋経済「住みよさランキング2021」では総合全国4位。三菱UFJ不動産販売発表の「住みよさランキング2020」では全国9位。大東建託発表「街の住みここちランキング2020全国版」で総合4位。
このほかにも多くの住みやすさ・住み心地などのランキングで、長久手市は上位にランクインしているのだ。
今回はなぜこれほどまでに長久手市の評価が高いのか、その魅力を探ってみたいと思う。
日本一住民の平均年齢が若い!
40年以上人口が増加し続けている街
長久手市の住民の平均年齢は38.6歳(2015年国税調査)。日本一平均年齢が若い街である。
また少子高齢化により人口減少が進む自治体が多いなか、長久手市は40年以上にわたり人口が増加し続けているというから驚きだ。
平均年齢からもわかるとおり、特に若い世代に人気のエリアといえる。その理由のひとつは暮らしやすさにあるのではないか。
例えば商業施設。市内にはスーパーマーケットやホームセンター、ドラッグストアやコンビニなども点在。また地域の農家さんがつくる市場などもあり、毎日の買い物に便利だ。

長久手市および近郊には大学が多く、またファミリー世帯が多いこともあり、オシャレに敏感な若者に人気のカフェや雑貨店なども揃っている。新しい戸建住宅やマンションも増えそれに伴い道が整備されたりクリニックなどが開業されたりと、街全体が洗練されているように感じた。
交通アクセス良好なのに、自然豊か
来秋以降「ジブリパーク」が開業予定
長久手市は前述のとおり、名古屋市と豊田市に挟まれている。東海地区にはトヨタ関連企業も多く、名古屋市内だけでなく豊田市をはじめとする三河地区に通勤する人も多い。
長久手市は名古屋市・豊田市両市の中心部まで車で約30〜40分ほどという距離にあり、どちらにもアクセス良好。通勤にも便利な立地なのだ。

都心に近いだけではない。自然豊かなで静かな土地だということも、特に子育て世帯に選ばれている理由だろう。子どもをのびのび遊ばせられる環境は嬉しい。
実際にシティブランド・ランキング「住みよい街2020・自治体子育てランキング」で長久手市は全国3位にランクインしている。

愛・地球博記念公園は、木や花が溢れ、池や広場、噴水、遊具などが点在。観覧車やスケート場、テニスコート、フットサルコートなどもあり、一日では回りきれないほど広大な公園だ。お散歩やピクニックを楽しむファミリーの姿もよく目にする。
また園内にはアニメ映画「となりのトトロ」に登場する草壁家を忠実に再現した“サツキとメイの家”があり万博開催時から大人気だ。
さらに来年の秋以降、愛・地球博記念公園を再整備し、『ジブリパーク』が開園することも発表され、現在着々と工事が進んでいる。オープンすれば今以上に賑わいを見せることだろう。
2012年に市制施行された、まだ若い市である長久手市。暮らす人も若い世代が多く、活気ある街だと感じた。
都会的でオシャレな住宅街が増える一方で、自然豊かで田園風景が広がるエリアもあり、住みやすい街・住みたい街と称されるのも頷ける。
今後どのように街が発展していくのか非常に楽しみだ。
健美家編集部(協力:アンズコミュニケーションズ)