リニア中央新幹線の開業に向け、「名古屋」駅を中心に盛り上がりをみせる東海エリア。
以前同サイトでも紹介したが、『LIFULL HOME’S借りて住みたい街ランキング』で、東海エリア2年連続1位に輝いたのは「岐阜」だ。
「岐阜」駅は「名古屋」駅まで乗換なしで約20分と好アクセスな立地にも関わらず、名古屋市内に比べると地価や家賃も安価。利便性の高い駅前エリアから車で10分ほど移動するだけで、風光明媚な景色が広がるのも岐阜市の魅力だろう。

岐阜駅周辺には高層ビルも続々登場
進化する岐阜市中心部
岐阜市で今注目を集めているのが、中心部柳ケ瀬エリア「岐阜高島屋」の南、約0.9ヘクタールの区画に再開発ビルを建てるプロジェクト「高島屋南地区第一種市街地再開発事業」だ。

「柳ケ瀬グラッスル35」は、商業・公共・住宅が一体となった35階建ての複合施設。2022年度開業予定だ。
1・2階には商業施設や飲食店、3・4階は岐阜市の公益的施設が入居。5〜35階は住居となり、岐阜県最大の総戸数335戸のタワーマンションとなる。
3階は、機械式ジムやフィットネススタジオなどの健康づくりを支援する施設を整備し、健康相談に対応できる「岐阜市中保健センター」も設置されるという。
さらに4階には、子どもたちがのびのびと遊ぶことができるアクティブエリア、ものづくりやお絵かきなど子どもの想像力や感性を育むクリエイティブエリアのほか、子育て相談や子育てに関する各種講座なども行われるなど、岐阜市の子育て支援施設が整備される予定だ。
商業・公共・住宅が一体となることで、マンションの住民はもちろん、市内外からもこのビルに多くの人々が訪れることが予想され、柳ケ瀬エリアのランドマークとして新たな賑わいが生まれることが期待される。
柳ケ瀬エリアが再び盛り上がりをみせている?!
かつての賑わい復活に期待
「柳ケ瀬グラッスル35」が誕生する柳ケ瀬エリアは、全国でも有数の繁華街として栄えた『柳ケ瀬商店街』を有する。同商店街は昭和30年代、連日大勢の人であふれかえっていたのだそう。
しかし徐々に衰退し、近年はシャッター商店街となりかつての活気はなくなっていた。
そんな柳ケ瀬商店街が今、若い人を中心に注目を浴びるスポットになりつつある。JR・名鉄「岐阜」駅から徒歩圏内という好立地や昭和レトロな雰囲気、アーケードがあり雨天でもショッピングがしやすいという環境などもあり、商圏としても注目されているのだ。


岐阜市では商店街の活性化を図るため「中心市街地活性化空き店舗活用事業」を行っている。これは中心市街地の空き店舗を活用して新たに事業を開始する際、店舗賃借料や初期費用などの一部を岐阜市が補助するというもの。この事業を利用して出店している店も多い。
さらに岐阜市では「岐阜市中心市街地新築住宅取得助成事業」という、中心市街地に自ら居住する住宅の建設費や購入費の一部助成を行う事業も行っており、岐阜駅周辺に住居を持つハードルを下げている。
面白さが増す柳ケ瀬商店街、そして中心部のマンション建設ラッシュ。官民が一体となり、岐阜市中心部の賑わいを取り戻そうとしているのが窺える。
商業・公共・住宅が一体となった複合施設「柳ケ瀬グラッスル35」の開業により、また柳ケ瀬エリアにかつての活気が復活することが期待される。
健美家編集部(協力:アンズコミュニケーションズ)