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JR沼津駅南口「旧富士急百貨店沼津店跡地」に複合ビル完成!2040年度の鉄道高架化事業にも注目

都市計画・再開発(地域情報)/名古屋/東海 ニュース

2023/05/25 配信

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JR東海道線と御殿場線が乗り入れる、静岡県沼津市の「JR沼津駅」

環境に配慮した新たな複合施設
「Plaza Fontana-Numazu Station-」

静岡県東部にある沼津市。その玄関口となるJR「沼津駅」南口に、2023年4月、商業施設「Plaza Fontana-Numazu Station-」がオープンした(所在地:静岡県沼津市大手町3丁目2-1)。

「沼津駅」南口より徒歩2分という便利な場所に登場した同施設は、1967年にJR沼津駅南口に開店し、老朽化などを理由に2019年に営業終了した「旧富士急百貨店沼津店」跡地に新設されたものだ。

事業者である富士急行が発表したリリースによると、施設名の「Plaza Fontana-Numazu Station-」は、イタリア語で「泉」「噴水」を意味する「Fontana」を盛り込んだものだそう。これは、かつて富士山の地下水が豊かに湧き出し、そのため沼が多かった「沼津」という地名にちなんでいるという。

これに、地域の方々が集う場になればという思いを込めた、「Plaza」という言葉を添えて、「Plaza Fontana-Numazu Station-」という名称が誕生したそうだ。

環境に配慮し、廃材や自然素材を多く使用しているという「Plaza Fontana-Numazu Station-」。エントランスサインはガビオン(メッシュ型のパネルを立体的に組み上げ自然石を入れたもの)のモニュメントに設置。そのガビオン内には多肉植物を植え、自然と共生する循環型の施設づくりを表現している。

このほか、敷地内の地面には廃瓦を再利用した「Eco Kawaraインターロッキング」を使用。また1階に設置されている日除けや雨除け目的のオーニングテントにはPETボトルリサイクル原着糸を使用したファブリック調のテントを用いるなど、細部にわたってサステナブルを意識したつくりが特徴だ。

また、隣接する有料駐車場にEV充電器2基を設置。施設利用者のみならず、沼津駅利用者や地域住民のEVシフトへ貢献するとしている。

現在営業しているテナントは、保険代理店「NEXUS」、美容室「The one and only. Shizuoka」、エステティックサロン「Slim&Beauty es」、旅行代理店「富士急行営業部・富士急トラベル」の4店舗。今年夏ごろには新たに2店舗が入店し、全店が出そろう予定だ。

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自然素材を多く用いている「Plaza Fontana-Numazu Station-」。オーニングテント には再生材料が使用されている(リリースより)
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隣接する有料駐車場に EV 充電エネチェンジの普通充電器 2 基を設置

2040年度完成予定の鉄道高架化事業に合わせ
新たな街づくりが進む沼津駅周辺

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沼津駅鉄道高架化事業の一環として行われている新貨物ターミナル造成工事・調整池築造工事、写真は2023年5年3月1日時点の進捗状況(沼津市ホームページより)

ちなみに今回の「Plaza Fontana-Numazu Station-」の誕生の背景には、現在「沼津駅」南口周辺で推し進められている沼津駅周辺の鉄道高架事業と、それに伴う中心市街地の街づくり計画がある。

この鉄道高架事業は2040年度完成を目途に静岡県と沼津市が進めているもので、今後東海道線を走る車両基地と貨物列車のターミナルを移転し、沼津駅と周辺の2路線を高架化する計画だ。

沼津市ホームページによると、今年3月に、鉄道高架事業の事業主体である静岡県とJR東海、日本貨物鉄道が工事協定を締結。

秋には貨物ターミナルの鉄道施設工事がスタートし、2026年度から高架本体の整備が始まる予定だという。

東海道本線の上り線、御殿場線の順で高架に切り替えられ、2040年度には東海道本線下り線が高架化。全路線の高架への切り替えが完了するというスケジュールとなっている。

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鉄道高架事業のスケジュール(沼津市ホームページより)
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工事協定締結に係る調印式の様子(ホームページより)

これまで沼津駅周辺では、線路による南北分断が大きな課題となっていたとのこと。それだけに、高架化事業の実現による交通利便性アップと、それに伴う街の活性化に期待がかかっているという。事業の進捗に、今後も注目していきたい。

健美家編集部(協力:斎藤一美(さいとうかずみ))

斎藤一美

■ 主な経歴

ファイナンシャル・プランナー(AFP)。
大手情報誌出版社にて金融情報誌のデスク業務やWEBメディアの立ち上げ・運営・メンバー育成業務などに携わった後、2007年にフリーの編集者・ライターとして独立。
現在は金融・不動産・保険分野を中心に、雑誌やWEBメディア、社内報などで執筆・編集を行うほか、金融初心者をターゲットとしたメディアアドバイス業務なども行っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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