新築マンションの収益力が急速に落ちている。地価上昇に伴う不動産価格の高騰が要因だ。不動産調査の東京カンテイが10月31日に公表した「首都圏2016年新築マンションPER」によると、平均のPERは28.66と2002年に調査を始めて以来、最も収益力が低下している。
同社が算出するPERとは、マンション価格が同じ駅圏のマンション賃料の何年分に相当するかを求めた値。PER値が低いほど収益力が高い。今回の調査では、平均賃料(70㎡換算)が17万5551円と前年に比べて5.3%上昇したものの、新築平均価格が5998万円で前年比10.3%と大幅に上がったことが収益力を押し下げた。
最も収益力が高い駅は地下鉄銀座線の虎ノ門だった。PERは14.17。月額賃料は59万3420円で、価格が1億91万円となった。2位の京急本線立会川駅(18.07)を大きく引き離した。虎ノ門は、再開発が地価上昇のけん引力となって収益を圧迫しそうな印象を受けるが、賃料水準が断トツに高いことが収益力を引き上げた。3位は、品川シーサイドの18.19だった。
4位以下は、郊外の駅なが
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