東京都心部の商業店舗マーケットの見方が揺れている。
米不動産サービスのジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)が1月25日に発表した「2016年第4四半期東京プライムリテール」によると、銀座・表参道の路面店の賃料は、銀座が前期比で横ばい、1年前の同じ時期との比較では1.9%の上昇だった。1坪当たりの月額賃料は27万5000円。表参道は、前期比・前年比ともに横ばいの21万5000円となった。
出店需要は引き続き堅調に推移しているものの、訪日外国人客の消費動向の変化などが影響している。小売り業者は積極的な新規出店には慎重姿勢。プライム店舗の賃料はピークに近づいている。第4四半期中の新規開業は、カルティエ銀座ブティックと銀座吉兆、Billsなどがある。
今後の見通しについては、訪日客数の増加が見込まれる一方で、外国人旅行者の高級品の消費額が減少していることで、引き続き鈍化するとした。賃料の上昇ベースも減速するという。
一方で、米不動産調査のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、銀座エリアの活性化を見込んでいる。今年4月に高級ブランドが入居する「GINZA SIX」(241店舗)がグランドオープン
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