2005年以降、一度郊外に移転した大学が都心に回帰する減少が続いている。その背景にあるのは御多分に漏れず少子化。18歳人口のピークは団塊世代の子どもの多くが高校を卒業した1991年で、それ以降減少傾向が続いており、特に2018年からはそのスピードが加速するという予測がある。その一方で四年制の大学数はここ15年で1.5倍にも増えており、大学関係者の間では2018年問題という言葉もあるそうだ。
そうした状況を鑑み、一度、郊外にキャンパスを移転した大学を都心に戻す動きが続いている。もっとも早く動いたのは東洋大学で、2005年には文系学部の1~2年生を埼玉県朝霞市から文京区へ動かしている。
翌年には共立女子大学が国際文化学部などを八王子市から千代田区へ、少し空いて2013年には青山学院大学の文系学部の1~2年生が相模原市から渋谷区へ、明治大学が中野区に新キャンパスをオープンしている。都心に戻った大学、学部では如実に志願者が増えており、都心にキャンパスがあるほうが優秀な学生を集めやすいことは確かなようだ。また、学生側からは都心部のほうがアルバイトがしやすいとも。昨今の親の経済事情を考えると、バイトせ
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