従来の街ランキングは住んでみたい、住んで良かったという調査対象者個人の主観によるもの、あるいは各種統計調査の数値を客観的に分析するもののいずれかだが、今回、HOME’S総研が発表したセンシャアス・シティ・ランキングはそのどちらとも異なる指標で街を評価している。具体的には五感が指標である。
ただ、問題は五感は非常に主観的なものであるだ。そこで、この調査では個人を調査対象としながらも、経験を聞くことで客観性を担保している。どう思っているかではなく、どのような経験をしたかを聞いているのである。それによって、ある街に住む人が日常、どのような経験をし、その街をどのようなものを感じ、愛着を持つかを明らかにしているのである。
■独自の視点、五感を2つの指標に分類して街を評価
調査では都市の特性を鑑みて、大きく2つの点が意識されている。ひとつは他者との関係性である。都市には地縁、血縁以外の多くの人間関係があり、それが都市に暮らす魅力のひとつと考えられる。そこで、調査では「共同体に属している」「匿名性がある」「ロマンスがある」「機会がある」の4項目を設定、各々の項目に4つの設問を設けている。
もうひとつは官能の
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