• 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集
  • 収益物件 売却査定

2,155アクセス

部屋探しでも「インスタ映え」重要?入居希望者の消費者行動は変わってきている!?

調査/賃貸市場 ニュース

2020/06/17 配信

部屋探し、賃貸入居希望者は
どこから情報を得ているのか?

賃貸経営はしているものの、入居者が部屋探しの過程で、どのように成約まで至っているのかを、オーナーは、なかなか知る術がない。また、どのような設備や機能がオーナー目線で一番コストパフォーマンスが良いのか、不動産会社を介して得られる情報もあるが、実際の入居者から直接聞ける機会はない。

確かに不動産会社の営業マンや管理を委託している物件担当者から話を聞くことができるが、どうしてもその人の主観が含まれている部分も多いため確実なものとは限らない。

そこで実際のデータを拾い上げるためにある大都市部で新規の賃貸借契約者に対して行った、株式会社明治産業による、「賃貸住宅に関するアンケート調査2019(11月実施)」を見てみた。
※約3500名に調査依頼をかけて、おおよそ9%程度の人から回答を得ることに成功

まず、部屋探しをしようとしたとき、最初にどこから情報を得たのかを聞いてみた。すると不動産ポータルサイトを見て探し始めると言う人が全体の65%と約2/3程度いることがわかった。「直接来店」と「不動産会社のホームページ」が、それぞれ15%ずつ占めているためポータルサイトの利用率の高さが伺える。

図1

さらに「不動産ポータルサイト」を見て探したと言う人にどのサイトから情報を得たのかを聞いたところ、64%の人がリクルート社の「SUUMO(スーモ)」を利用者しており、第2位の「ホームズ」(12.9%)、第3位「アットホーム」(9%)とはかなり大きな差がある。つまり、物件探しをしている人全体のうち、全体の4割強の人は「SUUMO(スーモ)」をみるところから始めることがわかった。

図2

お部屋探しにSNSを活用
ここでもインスタ映えが重要

次に「お部屋探しにポータルサイト以外でSNSを活用しましたか?」の問いに対して、回答率は、全体の27%程度にとどまるが、「インスタグラム」を活用している層が存在していることがわかった。

「インスタ映え」する物件を「オシャレ」に載せることで、写真で直感的に物事を判断する、20~30代の女性ユーザーからの支持が多かった。物件のプロモーションにSNSを活用する動きは以前からあったが、なかなかポータルサイトを超すことは難しい。

ただ、若年者でも特に女性は、インスタグラムを検索エンジンのように活用しているユーザーも多く、旅行や食事だけに限らず、あらゆる情報を「ハッシュタグ」を利用して拾い上げている。無料で活用できる媒体だけに、うまく活用できれば広告料をかげずにユーザーを拾い上げることが可能といえる。

図3

ペット化物件の需給ギャップ
賃料をあげても戦える

続いて、特定の趣味やライフスタイルに特化した「コンセプト型賃貸住宅」についてのニーズを聞いてみた。一位は全体の45.7%の人が興味ありと答えた「ペット可」物件。市場の供給シェアを見てもまだまだ数が少ないため、需給ギャップが発生している。

部屋探しにおける「場所」「間取り」「賃料」と言う、三大決定要素を妥協しなければペット可物件がないため、ペットを飼っている賃貸入居者からしてみると、それらの条件を削ってでもペットを飼える物件を探す必要があると言うことだ。

つまりペット可物件は、供給が足りていないため、エリアによっては賃料を上げても決められる可能性が高いと言える。また、フィットネス付きの物件も思いの外ニーズが高いことがわかった。アメリカでもそれなりの戸数がある賃貸物件には、フィットネスがついているものが多数存在している。初期投資コストはかかるが、日本では供給戸数がかなり少ないため、差別化を図ることが可能だ。

図4

長期間住んでもらうために
オーナーができること

そして、長期入居するために欲しいサービスも聞いてみた。すると、長期割引と答えた人が87%存在している。確かに賃貸住宅は、築年数が浅いものほど賃料が高い傾向があるため、長く住んでいる人ほど高い賃料を支払っていることがよくある。

今ではインターネットを使えば、空室になった隣の部屋がいくらで募集が出されているのか一目瞭然であるため、既存入居者は割高に感じてしまう。どんなサービスでも、「お得意さま」であれば、長期間利用というスケールメリットを受けられていいはずなのに、賃貸住宅では勝手が違うことに消費者は納得がいかないようだ。それから次に「エアコンの清掃」「設備の定期メンテナンス」が半数以上のニーズがあることもわかった。

実際に同様のアンケート調査を各地域で行ったのだが、同時に既存入居者に集まってもらい、ヒアリング調査も行ってみたのだが、全員が同様に上記のことを言っていた。

それであればと、逆に「更新のとき(2年)に賃料が2000円下がって、エアコン清掃や換気扇清掃をしてくれたら、そのまま住み続けますか?」と聞いてみた。するとほぼ9割の人が、そのまま住み続けると答えたのだ。

2年分の賃料48,000円(2000円×24ヶ月)と、エアコンと換気扇清掃が20,000円程度と考えると、2年間でトータル68,000円の損失に見えてしまう。しかし仮に退去ともなれば、いずれにしても再募集時には賃料を数千円下げることになるし、室内の原状回復工事、募集のための広告宣伝費、空室損失など、68,000円どころかその何倍もの機会損失となるのである。

図5

現在のように供給過剰になっている賃貸市場においては、オーナー側がしっかりと入居者のニーズを受け取って、賢く賃貸経営をすることが求められる。「貸してあげている」と言う勘違い大家さんもまだまだ存在しているが、そろそろ目を覚さなければ、供給過剰のこの市場では戦い抜いていけないだろう。入居者のニーズをしっかり拾えるオーナーでなければ、これからの時代の賃貸経営を成功させてはいけないはずだ。

執筆:今井基次

■プロフィール
株式会社ideaman 代表取締役。保有資格:1級FP技能士,CFP,CPM,CCIM。賃貸・売買仲介の実務を経て、中堅不動産管理会社へ入社。収益不動産売買仲介の実務の後、不動産管理会社への業務コンサルティングを12年間行い、これまで200社以上の企業を担当。オーナーセミナーや不動産会社向け研修など、毎年80回以上講演、自らも不動産投資を行なっている。

健美家サイト会員登録で最新コラムやニュースをチェック!

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

ページの
トップへ