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コロナで「住みたい街ランキング」激変。脱東京の動き本格化。5,7月東京転出が転入を上回る!1位が本厚木

調査/賃貸市場 ニュース

2020/09/18 配信

コロナの影響で、人混みを避けるように、東京・都心から人が移動する動きが顕著になってきた。総務省の調査によると、4月まで東京に移り住む「転入」者が、「転出」者を上回ってきたが、5,7月は逆転し、転出者が上回った。

パソナグループが本社機能を東京から淡路島に移すと発表したが、東京から地方へ、人や企業が移動する動きは加速していくのか。脱東京の動きによって、活気づくのはどのエリアなのか? コロナ禍で変わった「住みたい街ランキング」と合わせて紹介する。

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コロナの影響で、脱東京の動きが進むのか。

東京一極集中の人口の動きが
コロナの影響で、ストップ

総務省では、毎月、住民票の転入届に基づいて、国内での人の動きを「住民基本台帳人口移動報告」で公表している。これによると、5月の東京都への転入者は、2万2525人で、転出者は2万3594人と、転出者が1069人上回った。

東京転出者が、転入者を上回るのは、現在の調査方法が行われるようになり、数値を比較できるようになった2013年7月以降で初めてのことになる。

6月になると、緊急事態宣言中に、東京への進学や就職に伴う引っ越しを控えていた人達が上京したせいか、東京への転入者は2万9040人、転出者は2万7371人と、転入者が1669人上回った。しかし7月になると転入者は2万8735人、転出者は3万1257人と、転出者が2522人も、大きく上回ったのだ。

これまで東京への人口集中が続いてきたが、コロナの影響でテレワークが広がったことや、東京で感染者が増加していたことから、東京脱出の動きが顕著になったといえる。7月に再び東京での新型コロナウイルスの新規陽性者が増えたことも、脱東京の動きを加速させたのかもしれない。

総務省の調査結果を見ると、東京だけではなく、神奈川でも、転出者が転入者より679人多く、転出超過となっている。しかし、千葉では、1189人も転入者の方が多い。東京近県では、茨城や群馬、埼玉へ転入者が増えている。全国に視点を広げてみると北海道(1534人)、大阪(1036人)、福岡(747人)などでも転入者が増えた。

年齢別では、35歳以降で脱東京が顕著
社会人経験のある人ほど、変化に柔軟か

さらに興味深いのは、年齢別に、東京都への転入超過数を、前年度と比較した調査結果である。前年に比べ、25〜29歳で東京に転入する人が大きく減った。就職や進学などで、東京に上京するのをとどまった人が多いのだろう。

30〜34歳では、転入超過から転出超過に転じ、30代〜90歳以上のほとんどの世代で、転出が昨年を上回っている。特に、30代の東京離れが顕著である。

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7月の東京都の転入超過数(年齢5歳階級、2019年・2020年)出典:総務省

総務省のレポートでは、「人口統計の中でも住民基本台帳人口移動報告は、その時々の情勢を敏感に反映する統計だ」としている。そして「今後も新規陽性者数の増減によっては、新規陽性者数の多い地域への移動を抑制する動きが起こる可能性が考えられる」と述べている。

東京では、新規感染者は減りつつあるが「転出超過」の動きが続くのかどうか、その動向を見守りたい。

もう1点、脱東京の動きを示す興味深いランキングがある。株式会社LIFULLが発表している「住みたい街ランキング賃貸編」だ。9月8日に『LIFULL HOME’S コロナ禍での借りて住みたい街ランキング』首都圏版が発表された。

調査期間は、2020 年 4月 1 日 〜 2020 年 8 月 18 日。新型コロナウイルス感染症流行前である今年2月に公開された『2020年LIFULL HOME’S借りて住みたい街ランキング(2019年・年間調査)』から大きくランキングの変動があった。

コロナ禍で、住みたい街ランキングが激変!
4年連続首位「池袋」を破って「本厚木」が1位に

コロナの影響で、テレワークが急速に広がったことがランキングに大きく影響しているのだろう。同ランキングにおいて4年連続1位を記録していた「池袋」が、今回5位に後退。同じく都心・近郊の人気エリアだった「三軒茶屋」が11位、「川崎」が12位へとランクダウンしている。

池袋を破って1位となったのが、なんと本厚木である。本厚木は、前回4位にランクインしているが、今回の調査で、都心・近郊エリアが軒並み順位を下げる中、準近郊・郊外エリアに位置する街の代表格としてトップに躍り出た。

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『LIFULL HOME’S コロナ禍での借りて住みたい街(駅)ランキング』

前回調査から、33位も順位を上げたのが「橋本」。23位もアップしたのが「立川」だ。ほかにも、「大宮」「千葉」「八王子」「津田沼」「八潮」「平塚」など、郊外の躍進が顕著に。

順位を大きく上げた街に共通しているのが、多少都心方面へのアクセスには時間がかかるものの、電車の乗り換えに便利な郊外のターミナル駅で、生活利便性がある程度担保できそうな街といえる。

コロナの影響でテレワークが増え、通勤が不要になったことで、都心の利便性よりも、東京近郊や郊外の安全性や安心感、在宅勤務にも適した住環境が重視されつつあるのだろう。

賃貸の問合せ増加率トップ3は「八街」「姉ヶ崎」「大網」
減少率トップ3「秋葉原」「千川」「西日暮里」

「LIFULL HOME’S コロナ禍での問合せ数増加率ランキング」からも、コロナ禍での変化が読み取れる。2019 年の同時期と比較し、2020 年に賃貸ユーザーからの問合せ数増加率が最も大きかったのは「八街」(対前年同期比 146.2%)である。

増加率ランキング上位にはJR内房線、JR高崎線、JR東海道本線、東武伊勢崎線をはじめ、都心・近郊から首都圏郊外まで延伸する長距離運行の鉄道沿線の街が数多く登場している。この点からも、コロナの影響で、「公共交通機関によって、通勤・通学にもスムーズな郊外」に注目が集まっているといえるだろう。

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「LIFULL HOME’S コロナ禍での問合せ数増加率ランキング」

一方、問合せの減少率NO1となったのが秋葉原である。ほかにも新宿や高田馬場なども、学生の街としてお馴染みの街も、問合せ数が減っている。大学生の間でオンライン授業が広がっていることも影響しているのだろう。

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「LIFULL HOME’S コロナ禍での問合せ数増加率ランキング」

1都9県に広げた調査では住みたい街のトップ3が
「水戸」「本厚木」「宇都宮」と都内以外に

賃貸ユーザーの「郊外化志向」が、より都心から離れたエリアに拡散している可能性があることから、首都圏周辺に位置する 6 県(茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、静岡県)も対象に含めた【1 都 9 県】のランキングも公開されている。その結果、「借りて住みたい街ランキング」の 1 位が「水戸」、2 位「本厚木」、3 位「宇都宮」と、上位 3 位に都内の街が含まれない結果となった。都心離れが進んでいる現れといえるだろう。

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「LIFULL HOME’Sコロナ禍での借りて住みたい街ランキング」1都9県拡大版

先に挙げた総務省の調査からも、脱東京の動きが明らかだが、最新の「住みたい街ランキング」からも、郊外に人気が移っていることが分かった。

アメリカでは、コロナの感染者数が75万人と最も多いカリフォルニア州から、より安全な州へと、移住する動きが見られている。フランスでも同じく、感染者数が多いパリから人が離れる動きがある。日本でも、脱東京の動きによって、今後、東京・都心から、郊外や地方の人気がますます強まっていくのかもしれない。

健美家編集部(協力:高橋洋子)

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