首都圏を中心として私立大学に2014年度に入学した下宿生の仕送り月額(6月以降の平均)を東京地区私立大学教職員組合連合が発表した。それによると、仕送り額は8万8,500円で14年連続で低下、過去最低の数字となった。もっとも多かった1994年度の12万4,900円から比べると、約3割減となっている。
一方で家賃平均は前年より700円増えて6万1,600円で、仕送り額から家賃を引いた生活費は過去最低の1日あたり897円となった。
下宿生の保護者の平均年収は903万3000円となっており、下宿生が入学初年度にかかる費用は合計で296万2,326円。年収の33%にも及んでおり、地方から首都圏に来る学生の親の苦労がよく分かる。
その結果、最近では仕送りだけではやっていけないとアルバイトに精出す学生も増えており、学業がおろそかになるケースも。本末転倒だが、今後増税が続くことを考えると、仕送りが増える期待は望み薄。逆に家賃、生活費を節約したい学生が増えることは間違いないといえる。
健美家編集部(協力・中川寛子)