京都市内中心部でマンション供給が相次いでいる。なかでも話題となっているのは世界遺産隣接の二つの開発だ。
ひとつは京都御苑隣接の「イーグルコート京都御所梨木の杜」。総戸数33戸の定期借地物件で既に竣工している。もうひとつは下鴨神社境内の案件。開発事業者は東京の企業から2015年5月にJR西日本不動産開発に交代した。総戸数107戸の予定でイーグルコートと同じく定期借地権物件だ。ただしこちらは未着工。2015年11月着工、2017年2月の完成が予定されている。

どちらも新聞やテレビで話題となり「京都の景観を損ねる」とネガティブな評価を受けているのだが、イーグルコートは現在残1戸であり、下鴨神社境内物件も価格次第ではあろうが、注目を浴びるに違いない。社会的な評判は悪くとも不動産としての評価は高い。
10年以上前にも同様の問題があった。御池通沿いに建つ15階建の分譲マンション「コスモシティ御池富小路」(2003年築)だ。当時はこのあたりで15階建てのマンションはなく、すぐ東のブロックに柊屋という老舗高級旅館があ
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