日本の不動産市場の透明性の低さは、国内外で前々から指摘を受けてきたが、それが改めて示された。米不動産サービスのジョーンズ ラング ラサール(JLL)とラサール インベストメント マネジメントが2年に一度実施している「2016年版グローバル不動産透明度インデックス」がこのほど発表され、そのランキングを見ると、日本は2年前の26位から7つ順位を上げ19位となったが、透明度が「高い」とされるトップ10には遠く及ばない。
1位は英国、2位がオーストラリア、3位がカナダだった。4位に米国、6位にニュージーランドとトップ10のうち主要言語を英語とする国が半分を占めている。
今回、7つ順位を上げた背景には不動産市場の活発化によって日本への関心が高まった海外投資家の〝外圧〟による側面が拭えない。調査した両社は、上場リートが増えたことも透明度の改善につながったとする。つまり、言ってみればJリート市場以外の不動産市場の透明度が上がった評価とは言っていない。
JリートはLTV比率や貸し倒れ率、利率といった不動産
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