主戦場はリノベ市場、17年リフォーム市場は最大6.6兆円

フローからストックへ。住宅・不動産各社は、人口減少による不動産マーケットの縮小を見据えて既存物件の有効活用にビジネスモデルをシフトしている。住宅市場では、リフォームやリノベーションにより、中古マンションを再生して売り出す動きが活発だ。

大京グループの不動産流通部門を担う大京穴吹不動産はこのほど、区分マンションのリノベシリーズ「Reno α（リノアルファ）」に新ブランドを付け加えた。従来のファミリー向けにとどまらず、単身者や投資家が好む30～40㎡のコンパクトマンションを対象に「Reno α I-style（リノアルファ・アイ・スタイル）」として提供を始めた。特に都心部ではコンパクトマンションの需要は高く、女性やディンクスに人気がある。同社では、築15年を超えるコンパクトマンションに照準を当てる。

限られた住空間でありながら、スペースにゆとりが感じられる工夫を随所に凝らす。例えば、ウオークインクロゼットやハンガーパイプ付きの多機能玄関収納、シューズインクローク、納戸など容量や機能性を充実させるほか、室内物干し、壁付ハンガー、浴室換気乾燥機なども備える。ダウンライトやスポットライトといった室内