不動産投資家であれば誰しも、高利回りで好立地、高積算で見た目もきれい、フルローンやオーバーローンがつくような、そんな物件が手に入ることを夢見ていることだろう。
しかし、現実に存在する大半の物件は、積算も出ず、見た目も古く、ローンも出ない、そんなものばかり。
また、見た目がきれいなものは区分所有のワンルームばかりで、利回りは損益分岐点を大きく下回るようなものばかりである。
不動産の世界が「千三つ」と言われるゆえんである。
「千三つ」とは、1000件の物件のうち良いものは3つしか存在しないという意味である。
本日はそんな「千三つ」の世界について、実際に一年間毎日レインズ(不動産流通標準情報システム)を調べて探し出してきた物件をもって検証してみたい。
まず、前提条件だが今回の調査は一都三県のアパート、マンションの一棟モノについて限定する。
一都三県のアパート、マンション一棟モノの登録・更新件数は、平均して一日138件、東京都だけで67件(内23区は52件)、神奈川県30件、千葉県20件、埼玉県21件である。
年間300日を稼働日数として、一都三県で約4万件の物件が登録・更新されているということになる。
年間で
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