米国の利上げに伴い新興国から資金流出
不動産投資の対象エリアは、日本国内とは限らない。経済発展目覚ましく、物件自体が低価格高利回りであることから、ASEAN諸国の不動産は根強い人気を誇るし、近年は他の新興国でコンドミニアムやホテルに投資するといったプロジェクトも見かけるようになった。
もちろん、日本とは法体系や商慣習が異なるので注意すべき点はたくさんあるが、エリアや通貨の分散は叶うので、リスクヘッジの効果は見込めるかもしれない。
一方、新興国は経済成長の波に乗り購入した物件の価格上昇、家賃引き上げによる収益性の向上が期待できるが、発展にブレーキがかかるとキャピタルとインカムの両方で厳しい局面に立たされる恐れもある。
現状だと、アメリカは堅調な景気を背景に政策金利の引き上げを実施しているが、これに伴い投資資金が新興国からアメリカにシフトする可能性はゼロではない。
欧州の景気も徐々に改善していて、経済指標に表れてくると、同様の動きが起きるだろう。実際のところ今年に入り、新興国からは巨額の資金が流出し、新興国通貨指数も過去最低の水準に陥った。
安定し始めた先進諸国で不動産投資
こういった状況を考えると、海
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