外国人の投資家は、日本の不動産投資市場への参入をためらう理由として、前々から情報開示の不十分さを挙げてきた。特に成約取引(価格・賃料)の結果や履歴をデータで追えない閉鎖されたマーケットだとの指摘は未だに多い。
米不動産サービスのJLLとラサール インベストメント マネジメントが7月25日に発表した「2018年版グローバル不動産透明度インデックス」によると、日本の不動産市場の透明度ランキングは総合14位となり、16年の19位、14年の26位から順調にランクを上げているものの、総合1位のイギリス、2位オーストラリア、3位アメリカになお大きく水をあけられているのが現状だ。
今回の同調査では、前回までの検討項目になかったサステナビリティ(環境不動産ストックの形成における要素)を加えた。これにより、建築物の省エネルギー性能表示制度などが以前から評価されていた日本が、総合ランキングを引き上げている。ただし、前回同様の項目で判断すると日本は総合ランキングを下げている。
その項目別のランキングを見ると、サステナビリティは3位となりアジア太平洋で最
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる