健美家ではこの度、サイトへの登録会員を対象として、「買わない条件として重視すること」についてのアンケートを実施。実に7割以上の人が「エリア(県/人口/自宅からの距離等)」と回答した。「人が避けそうで、あえてOKにしていること」も併せて聞いているので、寄せられたたくさんのコメントとともにご紹介しよう。
■買わない条件として7割の人が
「エリア」を挙げるも内容は様々
「あなたが、不動産投資で物件を検索する際に、最初から除外する「買わない」条件として重視するのは、どのようなことでしょうか?」と尋ねたところ、最も多かったのは「エリア(県/人口/自宅からの距離等)で、70.3%に上った。
回答を細かく見てみると、自宅から100km/自宅から1時間/車で、2時間程度/徒歩10分以内など、距離や時間に関して条件を絞っているコメントが多く、その他にも、「自分が居住している市以外では買わない」「住んだことがある地域しか対象にしていません」と自分の土地勘を条件にしているコメントも見られた。
また、「大都市圏を狙う」「1都3県以外は購?しない」というコメントがある一方で、「23区内の一等地は避ける」というコメントもあり、投資物件の条件として、多様な考え方が浮き彫りとなる結果に。
ほかにも、「地方・田舎であっても賃貸需要があればOK」「融資エリア内なら自宅から遠く離れていてもOK」といったコメントも見られた。
■次いで多かったのは、「土地権利(借地等)」55.4%、
「建物と物理的瑕疵」46.2%
土地権利についてのコメントでは、借地について、「積算評価が出ないから」「土地代を払うと利益があわない」「売却時期が狭まる」等の意見が寄せられた。一方、「利回りが問題なければ借地も可」「安ければ気にしない。(3割引位で検討)」という声もあった。
「雨漏り」や「シロアリ」、「傾き」などの建物の物理的瑕疵については、「リフォーム難易度・コストともに高いため避ける」「再生や見積能力がないので、購入しない」という意見が見られた。「業者売り主でなければ選ばない」「最初から買わないが土地として価値が高ければ土地として考えることもある」というように、限定的には許容するという回答もあった。
■「?理的な問題(事故/近隣)」など多様な項目が上がる中、「条件はない」とした人も
次に意見の多かったのは、45.6%の人が選択した「心理的な問題(事故/近隣)」。
「お化けが怖いので買いません」「ツキを落とすと思うので避ける」という気持ちの問題はもちろん、「個?の力では改善が難しいから」「扱いが難しそう。なるべくトラブルは避けておきたい」といった現実的な意見も。
「近隣に反社会的勢力や問題人物、問題物件等があると買わない」という具体的な声もあった。
そのほか、「再建築不可と私道は対象外」、「ハザードマップで浸水・津波の地域、土砂災害リスクある」、「汲み取り(式のトイレ)は工事が大規模なため避けている」、「旧耐震は買わない」など、それぞれの項目で、リアルな投資家の声が挙げられた。
その一方で、「条件はない」とした人も6.2%存在した。「トータルで儲かるか否かで決めるので条件はない」「価格、内容次第で解決できる場合があるため」というように、あくまでも全体の条件次第、というのがその理由のようだ。
■客付の仕方やリフォーム次第で、
マイナスをプラスに変えられるケースも
今回のアンケートでは、「人が避けそうで、あえてOKにしていることはありますか?」という質問も投げかけてみた。さまざまな項目について回答があり、下記のようなコメントが寄せられた。
・エリア/地方・田舎であっても賃貸需要があればOKとしている
・設備/3点ユニットなどは、外国?OKにしている
・築年数/築古だが価値を高められそうなもの
・心理的瑕疵物件/今後さらに告知などのマイナス要素が緩和されていくと考えるため
など
「売却時に買い手を選んでしまうだけ」で、客付の仕方によってはむしろ強みになるケースや、DIYやリフォーム次第で建物のマイナスポイントを改善できるという意見もあった。「価格とのバランス次第」で、人が避けそうなポイントも許容できると考える人は少なくないようだ。
■調査要綱
調査期間:2022年8月10日( 水)〜8月17日( 水)
調査方法:インターネット上でのアンケート回答
調査対象:健美家( けんびや)登録会員
有効回答数:195名
健美家編集部