都心部を中心に東京都内の中古マンション価格が天井を打った感が強くなっている。2020年の東京オリンピック開催が決まってから1本調子で価格が上昇してきたが、そろそろ一度目の調整局面を迎えたようだ。
東京カンテイが5月26日に発表した三大都市圏・主要都市別の中古マンション価格によると、首都圏は4月の価格が前月比1.3%上昇の3428万円と4カ月連続で上昇し、東京都全体では4741万円(同1.2%上昇)と22カ月連続で上がった。
23区も1.5%上昇し5000万円台を突破。都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)が平均を押し上げているが、その都心部(7174万円)の価格上昇率は0.4%にとどまり、以前に比べて明らかに鈍化傾向になっている。
週刊住宅新聞社によると、「三井不動産リアルティの山代裕彦社長は、都内では新築価格の高騰につられ中古価格が押し上げられてきたが、そろそろピーク感が募っていると見ていた」という。売りと買いの目線が合わずに売り出し価格よりも低い成約になるケースが多い。
中古価格引き上げの原動力ともなった新築価格は、すでにピーク圏内に突入している。「一般サラリーマンの購買力を1坪当
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