日本不動産研究所は、東京23区のマンション価格と賃料の中期予測をまとめた。2025年までを見通したところ、2017年は、マンション価格が1.5%上昇、18年に0.7%、19年に0.3%と徐々に上昇幅が縮小し、東京オリンピック開催年の20年にほぼ横ばいとなる。
21年以降は、経済成長率が0.5%前後と低いことに加え、人口減少も本格化するため、マンション価格は微減傾向で推移し、25年に15年の水準に近づくとした。
15年は高額物件が増加したことから8.9%と大幅に販売価格が上昇した。今年の上昇幅については2.3%と前年から大幅に縮小する。
賃料水準は今年0.6%上昇し、17年以降は0.5%前後の上昇が継続する見通し。20年には昨年比で2.4%賃料が上がると予測。マンション賃料は21年以降も微増トレンドとなり、25年は15年に対して4.0%上昇するとした。
ただ、19年10月に予定されている消費再増税の影響は加味していない予測で、増税後の動向に注意を払う必要があると指摘している。
健美家編集部