海外からの観光客の爆買いが話題になったのもあっという間。どうやら、熱も冷めてきたらしいという報道が続いたが、海外資金による日本不動産取得にも同じ傾向があるらしい。2017年3月にニッセイ基礎研究所が発表したレポートの要旨をご紹介しよう。
●国内不動産取引額自体が減少している
海外資本による日本不動産取得以前に、2016年の国内不動産取引額は4年ぶりに減少した2015年に続き、2年連続減少している。
この要因としてレポートは2つの点を指摘している。ひとつはアベノミクスの開始以降、大幅に上昇した不動産価格。そしてもうひとつは、価格上昇に呼応するように下がり続けてきた不動産投資の期待利回りである。
つまり、買う側からすると、日本の不動産は高値過ぎ、利回りが低すぎると評価されているのではないかというのである。
もうひとつ、売る側からの意識もある。売却してもマイナス金利政策下では売却代金の運用が難しい。であれば積極的に売る必要はないという判断があったのではないかというのである。
一部、J-REIT及び機関投資家の新たな投資手段として人気を集めている私募RE
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