東京カンテイはこのほど、中古マンションの売り出し・取引事例に基づき、売り出し価格と売却価格の乖離率を5年ぶりに公表した。2007年から2016年までの直近10年間での価格乖離率を売却期間ごとに調べたもので、首都圏では売却期間が1カ月以内での乖離率はマイナス3.00%となり、期間の長期化に伴い乖離率も拡大する傾向が顕著だった。専属専任媒介・専任媒介契約の有効期間である3カ月以内では、平均マイナス6.83%となり倍以上に跳ね上がる。当初の売り出し価格から約7%値引きした金額での成約だ。

売却期間ごとの取引事例を見ると、売却期間が1カ月以内でのシェアは39.6%と全体の4割程度が売り出しから1カ月以内で成約に至っている。3カ月以内になると67.3%で全体の3分の2以上を占め、6カ月では86.7%と大半が成約できている。
最寄り駅からの所要時間による違いも調べた。基本的に所要時間の増加に伴って価格乖離率や売却期間が拡大する。「徒歩3分以内」と「徒歩6分以内」では、価格乖離率・売却期間ともに首都圏の平均を下回っている。「徒歩10分以内」と「徒歩15分以内」は概ね首都圏平均と同水準、
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