不動産マーケットの二極化がじわり強まっている。住宅価格は、中古マンションの強含みに対して戸建て住宅が弱含み、地価は、値上がりと値下がり地点がともに増えて地域の二極化がうかがえる。
国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構と民間の定点観測など最近の調査結果から浮き彫りなってきた。
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が7月10日に発表した首都圏6月市場動向を見ると、中古マンションの成約件数は前年比で8.6%増加し、3カ月ぶりに前年同月を上回った。
成約価格は1u当たりの単価ベースが1年前に比べて3.8%上昇、成約価格では前年比4.8%上昇し、ともに2013年1月から54カ月続けて前年同月を上回っている。専有面積は前年比で 1.0%拡大した。
地域別で見ると、マンションの成約件数はすべての地域が前年比で増加し、東京都区部と多摩、横浜・川崎市は前年比2ケタ増となった。
成約単価も5月に続いてすべての地域が前年比で上昇し、東京都区部は57カ月連続、埼玉県は19カ月連続で前年同月を上回った。
在庫水準は4万2135件と前年比2.1%増加し、15年6月から25カ月連続で前年同月を上回っている。だが、前月と
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