シロアリ防除をはじめとした総合ハウスメンテナンスサービスを提供している株式会社アサンテは、今年も24都府県の広域においてシロアリの羽アリの発生情報をお知らせする、2022年版の「シロアリ注意報」をホームページ上に公開した。
■羽アリの群飛に注意! 予報をサイト掲載
シロアリは一年中、人目につかない家屋の床下などで木材を加害しているが、春先から初夏にかけて、巣別れのために新しい女王アリと王アリが羽アリとなって巣から飛び出す。
一般的にヤマトシロアリの羽アリは黒褐色で4月から6月頃、イエシロアリの羽アリは赤褐色で6月から7月頃に飛び立つので、このときに多くの方がシロアリ被害に気づくことになる。
アサンテでは、過去10年間の羽アリの発生傾向と気候データをもとに今年の羽アリ発生のピークをお知らせする「予報」を作成。また、4月下旬からは同社に寄せられる羽アリの発生情報を随時集計してお知らせする「注意報・警報」を通して多くの方へシロアリ被害に対する注意喚起を行なうという。
今年のヤマトシロアリの羽アリの群飛(スウォーム)のピークは、同社独自の予想によると平年並みの予想。この時期、雨が降った翌日の昼間、ヤマトシロアリの羽アリの群飛が起こる可能性が高いので、注意しておくとよいかもしれない。

■羽アリを見つけたら…
日本に分布する24種のシロアリのうち、大切な家屋に大きな被害を与えるのが主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」。どちらの種類の羽アリにも大きく3つの特徴がある。


シロアリの羽アリが出るということは、近くに発達した巣があり、シロアリ被害が進行しているということになる。
大量に発生した羽アリを見つけたときに自分でできる一時的な対策として、掃除機で吸い取る、玄関や浴室ならお湯で洗い流すといった方法がおすすめ。殺虫剤は羽アリが土の中へ潜ってしまう可能性があるため、あまりおすすめできないそう。
これらはあくまで一時的な方法なので、必ず専門家に調査してもらい、今後の対策について相談を。なお、数匹の羽アリをティッシュなどに取って保管しておくと、専門家が調査をするときにとても役立つという。
■「シロアリ注意報」概要
・調査期間: 2012年〜2021年(毎年4月〜6月の3ヶ月間の調査)
・調査方法: 当社お客様相談室に寄せられる羽アリ(ヤマトシロアリ中心)の発生情報を収集し月別・県別に集計
・調査地域: 宮城・山形・福島・新潟・茨城・長野・群馬・栃木・埼玉・東京・千葉・神奈川・静岡・山梨・愛知・三重・岐阜・滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫・愛媛(当社営業エリアによる)
◎「シロアリ注意報」
※公開期間: 2022年7月上旬までを予定
健美家編集部