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2022年に注目を集めた開発エリアベスト20!東京郊外、福岡に熱視線。穴場指向ありあり。

調査(不動産投資)/ランキング ニュース

2022/12/25 配信

2022年も残りわずか。そこで今回は2022年に読まれた開発エリア記事のベスト20をご紹介したい。よくある住みたい街ランキングでは憧れや夢といったふわふわした部分が目立つが、さすがに投資家主体となると堅実的かつ将来に期待できる地域が選ばれることになるようである。

知名度は低く、地味な地域ではあるものの、収益的には滋味があるかもしれない地域。さて、どこだろう。

20位(東京23区)
品川駅高輪口前プリンス側再開発
西武グループがとうとう動き出す。
準備組合などが都市計画の素案発表。

20位となったのは品川駅高輪前プリンス側の再開発について。品川から高輪ゲートウェイにかけては広範なエリアで開発が行われる予定で、投資家のみならず、一般の人からも広い関心を集めており、その反映だろう、1万3000近いページビューがあった。

品川駅前の広大な土地が対象になっている。大きな変化が期待できそうだ
品川駅前の広大な土地が対象になっている。大きな変化が期待できそうだ

都心部の開発ではあるものの、そこから続く京浜急行線などの湾岸エリア、高額ではあるものの高輪方面など港区内の傾斜エリアなどには開発の余地もあり、波及効果が期待できそうでもある。

19位(福岡県)
北九州市「スペースワールド」跡地に
イオン資本の「ジ・アウトレット北九州」誕生。

19位は4月に掲載された北九州市のスペースワールド跡地活用の記事。ゴールデンウィーク中の4月28日にイオン資本の「ジ・アウトレット北九州」が誕生しており、それによる雇用や賃貸ニーズなどに期待が寄せられた。

この施設以外でも今期開業した、あるいはこれから開業される施設では商業、飲食以外の空間を作っているのが特徴的だ
この施設以外でも今期開業した、あるいはこれから開業される施設では商業、飲食以外の空間を作っているのが特徴的だ

開業後の新聞報道を見ると開業時には2800人ほどが待機、幅広い世代の客で賑わったとある。ショッピングだけではなく、北九州市科学館が入居、体験型英会話レッスンが受けられるなど学びもあり、観光に資する場として年間800万人の来場を目標にしているとか。地域の起爆剤になるかどうか。

18位(埼玉県)
東京メトロ半蔵門線・日比谷線乗入れ始発駅、
「南栗橋(埼玉県久喜市・東武日光線)」で
次世代を見据えた街開き、再開発プロジェクト!

埼玉県東北部にある久喜市内、南栗橋駅前の再開発プロジェクトが18位となった。これは東武日光線南栗橋駅前の16.7haを対象に久喜市や東武鉄道、トヨタホーム、イオンリテール、早稲田大学の小田野弘士研究室が連携、172戸の戸建て住宅(トヨタホーム、東武鉄道)、スーパーなどの商業施設(イオンリテール)、保育所、シニア施設など(東武鉄道)、公園やスポーツ広場(久喜市)が整備するというもの。小野田研究室は自動宅配、無人ゴミ収集の実証実験など暮らしの利便性を高めるサービスを検討していくという。

18
南栗橋の開発に関わるメンバー。さまざまな知見、得意分野を持ち寄っての開発といえそうである

新しい街がひとつ生まれるという点への期待が寄せられているようだ。

17位(福岡県)
西鉄・天神大牟田線の高架化に伴い
「雑餉隈新駅(仮称)」が2023年度後半に誕生。
周辺の住宅事情に与える影響はいかほど?

16位(福岡県)
福岡が大阪を抜いて日本のNo2になる日は近い?

17位、16位と福岡県内の記事が並んだ。19位に北九州市が入っていることを考えると福岡県への注目度はかなり高いと思われる。記事では順位の後に地域名を入れてあるが、20位のうちで福岡県の記事が3本入っているのだ。

そのうち、17位になった記事は西鉄・天神大牟田線の高架化に伴って2023年度後半に誕生する「雑餉隈新駅(仮称)」について。新駅とはいえ、既存駅との距離は近く、もともと住宅の多いエリア。その利便性が高くなるという意味では注目に値する記事といえよう。

もうひとつは福岡そのもののポテンシャルについての記事。福岡市内では「天神ビッグバン」「博多コネクティッド」と名付けられたプロジェクトが進行中で、狭い地域に集中した開発という意味では首都圏よりも密度が濃い印象がある。同記事が期待する点が今後、どうなるか。関心を持って再読していただきたいところだ。

15位(北海道)
北海道新幹線「新函館北斗駅」、
今は「田んぼの中」のこの駅は急成長できるか?
2030年には札幌通勤圏に!

新函館北斗駅の現在。これからどう変化するだろうか
新函館北斗駅の現在。これからどう変化するだろうか

2030年予定の北海道新幹線札幌延伸に向けて2020年前半には北海道の記事も続いた。その中で人気を集めたのが今は田んぼの中にあるという北海道新幹線の現在の終着駅、新函館北斗駅。現地レポートを読むと周辺は見渡す限り田んぼや畑。だが、子育てのまちとして函館から若者世帯が流入しているという。今後、北海道新幹線が延伸すれば札幌は通勤圏内。札幌では価格が高騰しているため、新函館北斗駅に目を付けている人が多いようだ。

ちなみに北海道の記事はこの記事だけが20位内にランクインした。

14位(埼玉県)
埼玉県狭山市の穴場エリア、西武新宿線「入曽駅」近くに
関東初進出のショッピングモール「イオンそよら入曽」が
2023年度に開業予定!

商業施設誕生というにとどまらず、駅周辺の再生が期待されている
商業施設誕生というにとどまらず、駅周辺の再生が期待されている

東京に住んでいても入曽駅は利用した人は多くはないのではないだろうか。その入曽駅周辺にイオンの小型モール、イオンそよらシリーズ第4弾となる「イオンそよら入曽」の開業予定という記事が14位に入った。タイトルだけを読むとショッピングセンターの話だけと思われるかもしれないが、実は商業施設を合わせて駅前の整備を行うという地域を変える開発であり、意味は大きい。

13位(東京23区)
東京メトロ千代田線始発駅「北綾瀬」の再開発が進行中!
駅リニューアルに加え、三井不動産との連携も。

2019年から一部の電車が千代田線直通となり、利便性がアップした北綾瀬駅周辺。駅のリニューアルに加え、駅前の再開発エリアに商業施設の開発が予定されており、その記事が13位に。これまであまりイメージが良くなかった街のひとつだが、その分、アップした利便性の割には不動産は比較的安価。全体として値上がりした都心部の中で穴場を狙うならという意図から読まれたのではなかろうか。

12位(東京23区)
西武池袋が複合施設に生まれ変わる?
コロナ禍でピンチの百貨店業界に
大手デベロッパーが熱い視線

苦境と言われて久しい百貨店業界だが、小売りの王者セブン&アイホールディングスの株主が2022年2月に傘下の百貨店そごう・西武の売却に動き出したことが報じられたが、12位はそれを受けた記事。そごう、西武ともにターミナル駅の一等地に店を構えており、活用次第では十分収益を挙げられるのではないかというものである。実際の動きが始まるのはこれからだろうが、そこで駅前を再生できるかどうかが沿線、エリアの価値に繋がると考えると看過できないポイントだろう。

11位(東京23区)
東京メトロ「有楽町線」「南北線」延伸をついに申請。
2030年代、湾岸、品川エリアのどこで、何が変わる?

延伸されるのが赤い部分。これが街をどう変えるか
延伸されるのが赤い部分。これが街をどう変えるか

2022年1月に東京メトロが有楽町線の豊洲駅~住吉駅間、同南北線の白金高輪~品川間の延伸に関する鉄道事業許可を申請した。首都圏の主だった新線・新駅・延伸計画はすでぶ出揃った感があったが、この延伸を含め、まだまだ計画はある。そのうちでもこの計画は住吉界隈などの変化の余地のある地域を変える、品川の利便性を一層高めるなどの効果があり、今後の課題とされる費用負担問題の決着が待たれるところである。

10位(千葉県)
つくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」周辺で
大型商業施設が続々と開業。
着実に人口増加を続ける流山市は狙い目か

年々商業施設が増加、利便性が高まっている流山おおたかの森駅周辺
年々商業施設が増加、利便性が高まっている流山おおたかの森駅周辺

子育て世帯に圧倒的な人気を誇る流山市の流山おおたかの森駅近くの商業施設開業のニュースが10位に入った。

人口増が続き、駅前にはさまざまな施設が誕生している流山おおたかの森では賃貸住宅も次々に建てられているものの、たいていは大手資本によるもの。まとまった広さの区画が多いため、小規模物件が建てにくいためだろうが、街の多様性を考えるとそれ以外のプレイヤーの登場も待たれるところである。

9位(東京23区)
東京3大タワーのひとつ「船堀タワー」の隣に
江戸川区庁舎と複合施設を建設。
下町に与えるインパクトは?

都営新宿線船堀駅前の船堀タワーの隣に江戸川区庁舎、タワーマンションなどが建設される計画が9位に入った。従前の区役所は駅から遠い上に老朽化も進んでおり、それが再開発に繋がった。1100㎡と規模の大きな開発であり、駅前ということでも人気を集めた。

船堀タワーの背後に再開発エリアが広がる。駅前立地ということがよく分かる
船堀タワーの背後に再開発エリアが広がる。駅前立地ということがよく分かる

船堀駅周辺は団地なども多く、商業施設も集積、利便性も高いはずだが、認知度は今ひとつ。その分余地のある地域ともいえる。

8位(神奈川県)
横浜市営地下鉄ブルーライン「蒔田駅」近く、
旧南区総合庁舎跡地に複合商業施設
「(仮称)ビエラ蒔田」が2022年秋にオープン!

地元密着型の複合施設ビエラ蒔田。すでに開業している
地元密着型の複合施設ビエラ蒔田。すでに開業している

神奈川県横浜市南区の横浜市旧南区総合庁舎跡地に2022年9月末に開業したビエラ蒔田を予告する記事。ビエラはJR西日本不動産開発が進めている地域密着型商業施設のブランドで、これまでは関西を中心に展開してきたが、今後は首都圏にも広げていく予定。2019年に誕生した墨田区内「ビオラ江東橋」についでの第2号店でスーパーを中心にクリニック、スポーツクラブ、飲食店など20店舗が入る。

在宅時間が長くなるにつれ、住宅街内の利便性が問われるようになってきており、その意味ではこうした店舗のある街のほうが選ばれるようになってくるのかもしれない。

7位(神奈川県)
川崎市・向ヶ丘遊園跡地再開発で
温泉やショッピングモール、自然体験ゾーンから成る
新施設が2023年度開業予定!

2002年3月に開園した川崎市多摩区の向ヶ丘遊園跡地の再開発が7位となった。2023年には温泉やショッピングモール、自然体験ゾーンを備えた新施設が完成する予定で、商業施設オンリーとは異なるスタイルの使い方になる。

都心に比較的近い立地ながらアウトドアが楽しめる、温浴が楽しめるとなれば、コロナ禍での新しい暮らしにマッチした人気の目的地となりそうである。当然、それに応じてこれまであまり変化の無かった周辺エリアに動きが出るか。動向が気になる。

6位(神奈川県)
イオンモールや新幹線の新駅誘致も!
神奈川県平塚市で大規模な土地区画整理事業が進行中。

神奈川県、平塚市が土地区画整理事業を進めているツインシティ大神でこれから予定される動きについてまとめた記事。すでにイオンモールの新規店舗が2023年春に開店を予定しており、計画されている駐車場台数が3300台ということからその規模が推察できよう。

加えて新幹線の新駅、相鉄いずみ野線の誘致を行っており、かなり長期的なまちづくりが考えられていることが分かる。実現性は今の時点では分からないが、将来性に期待して読んだ方が多かったのではなかろうか。

5位(東京都下)
アウトレット借地契約終了、
リニア中央新幹線等の整備で揺れる「南大沢駅」周辺。
東京都は意見募集を開始

都下の記事はこの1本のみ。東京都八王子市、京王電鉄相模原線南大沢駅前の三井アウトレットパーク南大沢が東京都との間で交わしている借地契約が2025年に終了することになっており、その後がどうなるかが話題である。

東京都は2023年には新たな民間事業者を公募する予定とされているが、都がまちづくりの方針として挙げている文書の中には商業に限らず、新しい働き方、職住近接によるゆとり、日常生活の利便性、ビジネス環境などという言葉も混じっており、今までの空間とは違うものになりそうな気配。広大なエリアだけにどう変わるかが気になるところだ。

4位(千葉県)
JR2路線の始発・「取手駅」で大規模都市開発が進行。
駅の北部ではイオンモールも建設中

取手駅前の開発エリア。最後の大規模開発に注目が集まる
取手駅前の開発エリア。最後の大規模開発に注目が集まる

東京メトロ千代田線も乗り入れている、JR常磐線の始発駅・茨城県取手市の取手駅周辺で約6.5haと大規模な土地区画整理事業が行われている。そのうち、市民の健康増進及び交流などを目的とした取手ウェルネスプラザ、駐輪場や医療モールなどが完成しており、今後建設されるのは住宅・商業・業務・公共公益・駐車場などが入る複合施設となっており、これに期待が寄せられているのである。

取手市内ではもう1カ所、駅北部の桑原地区でも土地区画整理、大規模商業施設の建設が予定されており、どちらも街全体にインパクトを与えそうだ。

3位(東京23区)
東京都品川区「大井町」駅前、
JR東日本の敷地がとうとう動き出す。
2025年度に駅直結のツインタワーが登場予定!

品川区役所から見下ろす再開発エリア。利便性の良さが一目で分かる
品川区役所から見下ろす再開発エリア。利便性の良さが一目で分かる

3位に入ったのは東京都品川区大井町の駅直結ツインタワーの記事。東京23区の記事は20位内に全体で6本入っているのだが、これがトップである。この再開発地域は長らく動向を気にする人が多かった場所であり、それがいよいよということで人気を集めたものと思われる。

2位(千葉県)
JR常磐線・東京メトロ千代田線の始発駅、
千葉県「我孫子駅」前に大型商業施設が誕生。

第2位には千葉県我孫子市の我孫子駅前の大型商業施設誕生の記事が入った。千葉県の記事で20位以内に入っているのはこの1本。注目したいのは同じ常磐線でもう1カ所、4位に取手が入っているということ。つくばエクスプレス開業で混雑が減ったものの、同時に人口も減少。それをなんとかしようと、沿線の各自治体は力を入れており、それが評価されつつあるといえる。

マイナスはプラスに転じられれば収益を生む。その点で常磐線に目を向ける人がいるのかもしれない。

1位(大阪府)
大阪・岸和田にファッションやグルメなどの複合施設
「WHATAWON」の建設が進行中。

トップになったのは大阪府岸和田市の複合施設。単なる商業施設というわけではなく、グランピング&キャンプゾーンがあったり、ライブと飲食が楽しめるゾーン、酵素浴とサウナをメインにした温浴ゾーンなどもあり、新しいタイプの複合施設であり、そのあたりの新しさが受けたのではなかろうか。

ちなみに大阪府でトップ20に入ったのはこの1本だけだが、PVは8万8000。2位が7万4000なので、頭ひとつ抜けていると言ってもよいだろう。

ちなみに都道府県別でいうと東京23区が6本、神奈川県、福岡県が3件、埼玉県、千葉県が2件、大阪府、北海道、都下、茨城県で1件ずつ。東京23区に読まれた記事が多いが、中心部は少ない。よく知られた土地というよりも、これから変わるかもしれないという期待度のある地域、よく言われるところの穴場に注目する人が多いことがよく分かる。

健美家編集部(協力:中川寛子(なかがわひろこ))

健美家編集部(協力:中川寛子(なかがわひろこ))

中川寛子

株式会社東京情報堂

■ 主な経歴

住まいと街の解説者。40年近く不動産を中心にした編集業務に携わり、近年は地盤、行政サービス、空き家、まちづくり、地方創生その他まちをテーマにした取材、原稿が多い。
宅地建物取引士、行政書士有資格者。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会会員。

■ 主な著書

  • 「ど素人が始める不動産投資の本」(翔泳社)
  • 「この街に住んではいけない」(マガジンハウス)
  • 「解決!空き家問題」「東京格差 浮かぶ街、沈む街」(ちくま新書)
  • 「空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる がもよんモデルの秘密」(学芸出版)など。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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