令和2年(昨年)に賃貸物件を初めて取得したサラリーマン大家さんは、今回初めて確定申告をすることになる。
今回は確定申告の概要について簡単に説明する。また、令和2年分税制改正では、青色申告特別控除の適用要件などに関する改正があり、以前から確定申告している人も注意が必要だ。
1 確定申告とは
確定申告とは、個人が1年間(暦年、つまりその年の1月1日から12月31日まで)に得た所得を税務署へ申告して、その所得に対する所得税額と復興特別所得税額(以下、所得税額等)を納税、もしくは還付を受ける手続である。
普通のサラリーマンは、毎月の給料から所得税額等を勤務先が源泉徴収し、さらに年末調整を勤務先が行って1年間の所得税額等を計算している。
ところが、サラリーマン大家さんとなると事業をしている人と同じように原則として確定申告が必要だ。
ただ、給与を1か所からだけ受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超えなければ確定申告をする必要はない。
大家さん、地主さんなど不動産を他の人に貸して収入を得たことによる所得を不動産所得とい
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