タワーマンションの高層階と低層階で固定資産税に差を付ける動きが政府・与党で本格的に税制改正の検討に入ったと報じられた。販売価格に大きな開きがあるのに固定資産税額が変わらないことに対する不公平感を解消するためだ。
そうした動きを受けて不動産調査のスタイルアクト(東京都中央区)はこのほど、同一新築タワーマンション内の坪単価を比較してみたところ、首都圏の平均坪単価の差は1.74倍、大阪で最大坪4.18倍もあったことがわかった。2014年以降に販売された20階以上のマンションを比較した。
東京23区は25棟調べて平均1.81倍、最大3.16倍の坪単価差があった。大阪府は17棟が対象で平均2.09倍、最大4.18倍だった。
また、専有面積の差を考慮しないで同一マンション内の最高価格と最低価格を比較したところ、東京都心で販売されたマンションで10.94倍というのが最大の価格差だった。分譲価格差は、東京23区の平均が4.17倍、最大が10.94倍。大阪は平均4.58倍、最大8.46倍となった。
健美家編集部