2017 年の不動産投資動向に関する調査をCBREが発表。それによると、世界の事業用不動産投資額は9576億ドル(約108兆円)、対前年期比 2.1%増となった。
日本国内の投資額(10億円以上の取引)も対前年比29 %増の3.9兆円。取引件数は対前年比9%減で、過去3年で最も少なかったものの、全体の投資額としては過去3年で最大のものとなった。
- 複数の大型案件取引や、海外からの投資が牽引
取引件数自体が減少するなか、投資額増を牽引したのは、300億円を超える取引や大型のM&Aが複数見られたことだ。四半期別でみると、第1四半期と第4四半期については、こうした大型案件の影響で、前年同期の投資額を大きく上回っている。
また、投資主体別でみると、海外投資家の投資額増の影響が大きく、対前年比102%増の1.24兆円。全投資額の増加分の7割が、海外投資家によるものだった。次いで、J-REITを除く国内投資家が18%増の1.34兆円。一方、J-REITは3%増の1.3兆円と、微増に留まった。
- 東京23区内の投資額は最低値を更新。投資対象地域は都心外へ分散
投資対象地域別でみると、東京23区内への投資割合は全体の
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