福岡県の最南端にある大牟田市はかつて三井三池炭鉱の石炭を背景に、石炭化学工業で栄えた街。昭和34年は最大人口が20万8000人超だったものの、現在では石炭化学工業が衰退、特に同炭鉱が平成9年に閉山して以来は人口減に歯止めがかかっていない。平成28年2月1日現在の人口は11万9000人超で、半減に近い状態である。
そのため、かつては井筒屋大牟田店やダイエー大牟田店などがあった新栄町や、大牟田松屋があった本町・銀座通りなど、市の小売業の中心地も郊外への大型商業施設進出の影響もあり、シャッターが目立つ寂しい場所と化している。
だが、その一方で街を活性化させようと頑張っている人もいる。市内で飲食店などを経営、街作りにも関わる冨山博史さんだ。いくつか、手掛けた物件を見せていただいた。
主に男性を対象として店舗が多い第一カンカンビル
街の人の流れを変えつつあるのが、一棟丸ごと飲食店の入る第一カンカンビル。どちらかと言えば、年齢の高い男性層を中心の飲食店が多かったビルに
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