阪神高速6号大和川線のICからすぐ
2013年からまちづくりが始動
大阪府のほぼ中央に位置し、「大阪のへそ」と呼ばれる松原市は、市内にある弥生時代の遺跡「池内遺跡」「上田町遺跡」から分かるように、古くから農耕生活が根付いていた。
2020年3月に全線が開通し、堺市と松原市を結ぶ阪神高速6号大和川線の天美ICを降りてすぐ、今回の舞台となる「天美東エリア」の土地もかつては田畑や池が大半を占めていた。
交通網の結節点に接し、交通の便に恵まれたこの立地を生かせないかと、ここら一帯を拠点としたまちづくりが始まったのは2013年のこと。
現在では既に広幅員の道路や公園が新設。過去に氾濫の起きた水路も付け替えられるなど、続々と整備が進んでいる。
ここに大型商業施設が誘致されることは、瞬く間に市民の間で話題に。
運営会社は「セブン&アイ ホールディングス」の傘下にある「セブン&アイ クリエイトリンク」で、「松原天美ショッピングセンター」という仮称で建設工事が進められていた。
「アリオ松原」ではなく「SEVEN PARK」
「アリオ松原」がオープンするともっぱらのうわさだったが、11月末時点で「SEVEN PARK(セブンパーク)」と判明。
上水に井戸水、発電に太陽光を利用したり、生ごみと排水汚泥を再生可能エネルギー源として活用したりと、「SDGs」を掲げる現代にマッチした「環境配慮型ショッピングセンター」だ。
壁面や駐車場を緑化し、地元の木材を使ったウッドテラスも設置され、景観もイマドキな商業施設が間もなく完成する。
具体的にはまだ発表されていないが、テナント数は約200店舗。これまで松原市内にはなかった映画館も設けられると言う。映画を見るには、堺か天王寺に出向くしかなかった市民にとってはうれしいニュースだ。
また、松原市は自動車を持つ世帯が多く、近くに高速道路が走っていることから、2000台以上の広大な駐車場も完備される。
SEVEN PARK周辺の空き地には住宅も
「SEVEN PARK」の建設工事は今もなお続き、グランドオープンは2021年春ごろではないかと言われている。
周辺では用途の定まっていない空き地も散見されたが、アパートや戸建てなどの住居の新築工事もちらほら。
近隣にクリニックビルやドラッグストア、家電量販店もあり、かなり暮らしやすそうだ。
最寄り駅の近鉄南大阪線「河内天美」駅までは徒歩で10分弱。そこから電車に乗ると約15分で天王寺、約40分で梅田と都心にアクセスが可能だ。
大阪キタやミナミも良いが、都心から程よく離れたこのエリアの物件も見逃せない。
健美家編集部