終身雇用制度の崩壊、社会保障制度や年金制度の信頼も揺らぐ。しかし、寿命は延び人生100年時代と言われ始めている中で老後への不安は募る一方だ。サラリーマンなどは、そうした不安を拭うために投資で老後資金を確保することを考え、株や債券、FXといった金融商品の取引、そして不動産投資を考え始める。
資産を増やし、老後を安心して暮らしたい。そう真剣に考えるサラリーマンほど投資に傾倒する。老後までの猶予期間がどんどん無くなって焦る中高年に限らず、最近は若い女性も資産造りに興味を示し、会社帰りに証券投資講座の門をたたく者も少なくない。
その一方で、あるプライベート・バンカーは警鐘を鳴らす。銀行時代に海外で融資や起債、デリバディブなどを手掛けたあと、欧州の大手プライベート・バンクに出向・転籍し、そこでプライベート・バンキングに従事した経験からこう指摘する。
「ポンとお金を投じて株や債券、為替取引などの金融商品で運用して儲かったという世界は確かにあるが長続きしない。企業でも個人でもそう。まずは、本業で元手資金を蓄えなさい。私のところには、オーナー企業からの依頼が少なくないが、彼らの相談も、例えば手元資金を5倍に
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