~ 前回のコラム【 雨漏り-1 】はこちら ~
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■ 将来のリスクに備えて必ず保険に入る
将来の雨漏りをはじめとする様々なリスクに備えるため、私はどんなに安い物件でも、損害保険に加入するようにしています。本日は、私が実際にどのような保険を活用しているかについて、紹介します。
1、火災保険だけでなく地震保険にも入るべし!
物件を購入し、所有している間は、常に地震や津波、強風や大雨等の被害にあうリスクを抱えることになります。大家の責任として、様々な予防措置を講じることは大切ですが、最後に頼りになるのは保険です。
私は、物件を購入すると同時に、次の保険には必ず加入しています。( ここでは便宜上、全労済や都道府県民共済が提供する「 共済 」についても、民間の損保に合わせて「 保険 」と表記します )。
1 )火災保険
火災保険については、とくに説明の必要はないと思います。民間の損害保険会社か全労済や都道府県民共済などが検討対象になります。
全労災と都道府県民共済は、保険料が3割程度割安( 全労済は最初から安く、都道府県民共済は後で戻ってくる )ですが、民間の損保の方が補償内容が充実している場合が多いようです。
民間の火災保険を契約される場合は、「 給排水管のトラブルを補償してくれる特約 」を付帯することがポイントです。火災で建物が全焼するようなケースは稀でも、給排水管のトラブルで修繕を行う必要に迫られるケースはそれなりにあるからです。
私の場合、ボロ物件系は割安な全労済で契約しています。これは、木造のボロ物件の場合、大型の鉄筋コンクリート物件等と比較すると、給排水管トラブルの際の復旧費自体がそもそも格安であるケースが多いのが理由です。
いいかえれば、「 特約の充実度より保険料の低さというメリットを選択したい 」という考えから、割安な全労災を利用しているのです。このあたりは、ご自身のお考えに応じて適宜選択されると良いと思います。
2 )地震保険
何も考えずに加入することをおすすめします。「 この地域は地震が少ないエリアだから大丈夫 」とか「 新耐震の建物だから問題ない 」という考えは甘い、というのが個人的な意見です。
私は、ボロ物件系では、全労済の自然災害保障付火災共済の大型タイプに加入しています。
3 )施設賠償責任保険
これは、所有している戸建やアパート等の施設が原因で事故が起こり、管理者が法律上の賠償責任を問われた際に使用できる保険です。
「 建物の老朽化が原因で入居者さんに怪我をさせてしまった 」「 風で雨どいが外れて、下を歩いていた人をけがさせてしまった 」といったケースに適用できます。
ボロ物件投資を行う際の不安材料の一つである、「建物の老朽化」が原因で他者への損害賠償責任を負ってしまった際に保証を受けられる点がポイントです。
この保険は保険料が非常に安いのが特徴です。長崎の私の6戸アパートの場合、保険料が年間2,000円で、最高5億円までの補償が受けられます。
※ 詳細は各保険会社へ問い合わせて下さい。
~ 次回に続く ~