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福岡県・西鉄久留米駅で駅ビルリニューアル。県内有数の利用者数の駅は存在感を発揮するか

都市計画・再開発(地域情報)/福岡/九州・沖縄 ニュース

2024/04/12 配信

西鉄久留米駅西側の様子
西鉄久留米駅西口側の様子。駅の北西にはJR九州の久留米駅があるが、商業施設などは西鉄久留米駅側に集まっている印象だ。

福岡県中部における交通の要衝

福岡県で鉄道事業その他を展開する西日本鉄道は、西鉄久留米駅について大規模リニューアルを進めている。今春からリニューアル店舗の一部がオープンしていく予定。

西鉄久留米駅ビルは1969年3月に開業した建物だ。2024年には築55年を迎えることになる。

売場面積は14,521㎡で、2024年2月時点の店舗数は28店舗。4フロアに渡って店舗が展開されている。

バスセンターと電車駅が併設されている西鉄久留米駅は、福岡県中部における交通拠点として多くの人に利用されている駅だ。

西鉄久留米駅東口側の様子
駅東口側の様子。正面に写っているのは「リベール」という複合施設。経営が傾いた当初、駅前一等地のビルをつぶすまいと市は税金を投入して延命を図ったが結果は出なかった。結局、市が巨額の債権を放棄する形で2020年に民間へ債権譲渡したことで決着している。

西鉄久留米駅の1日平均利用者数は、2022年の統計で28,355人と福岡県内の駅としては多い方に入る。

ちなみに、首都圏の駅と比較すると、神奈川県の小田原駅と同じくらいだ。

リニューアルの詳細

リニューアルの目的は大きく分けて2つあり、1つは商業施設のリニューアルと併せて耐震補強を進めることで建物の安全性を確保するというもの。

2つ目は、駅やバスセンターの利便性を向上させ、更なる街の活性化や賑わい創出に貢献するというものだ。

ちなみに、駅ビルとは別に、西鉄久留米駅の駅舎については2019年から耐震補強工事が行われている。

駅ビルの1階にある「にしてつストア久留米タミー店」は2022年12月から仮設店舗営業を行っていたが、食品中心のスーパーマーケットにリニューアルされた。

レガネット久留米タミー完成イメージ図
レガネット久留米タミーの完成イメージ図。久留米近郊で栽培された野菜や佐賀牛などを積極的に販売することで、地産地消を推進するという。

※引用:西日本鉄道

リニューアルに伴って名称も変更されており「レガネット久留米タミー」として2024年3月22日にオープンしている。

レガネット久留米タミーの入口付近には、スーパーと相性のよい食物販、総菜店舗区画が新設されて、2024年9月にオープンする予定。

なお、物販エリアとは別に設けられている「バスセンターエリア」もリニューアルの対象であり、全部で17店舗が入る。

一部店舗は2023年の秋から既に営業を開始しており、今年の4月から5月にかけて新たに4店舗、9月には3店舗の飲食店がオープンする予定だ。

西鉄久留米駅ビル・バスセンターリニューアルの写真
バスセンターエリアのリニューアル前後比較写真。ミスタードーナツなどの一部店舗が先行してオープンしている。

※引用:西日本鉄道

なお、西鉄久留米駅は電車の駅にバスセンターが併設されており、駅ビルはバスセンター直結となっている。バス案内所もリニューアルされており、2023年12月にオープン済だ。

2階はドラッグストアや眼鏡店などの並ぶ専門店街が南側にあり、北側は「味のタウン」という飲食店街でバラバラに飲食店テナントが入っていた。

リニューアルによって、飲食店街の中にフードコートが新設される。フードコートの席数は194席で、4月以降新たに4つの店舗が出店する予定。

西鉄久留米駅ビル・新設のフードコート内観イメージ図
新設されたフードコートの内観イメージ図。壁面を開口し、入口をガラス張りにすることで視認性を良くするという。

※引用:西日本鉄道

フードコート内には電車・バスの運行状況を示す電光案内板が設置され、待合スペースとしても機能するようになる。

また、2階は電車の久留米駅と直結になっており、定期券販売所や観光案内所などが2023年夏から順次移設・リニューアルオープンしている。

全部で4フロアあるうち、3階と4階はリニューアルの対象外だ。ちなみに、3階には雑貨店やコンタクトレンズ店、4階には書店がそれぞれ入っている。

なお、駅ビルのリニューアルと並行して2022年9月から始まっていた耐震補強工事が3月に完了した。

近年都心部への企業進出が目立つ福岡県内で、西鉄久留米駅周辺が存在感を持ったエリアとなるか、今後の推移に注目していきたい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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